2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第073号 (代替オンライン)
国際共同研究への土台づくりを目指したオンライン交流
立命館大学生命科学部からの報告
立命館大学生命科学部では、さくらサイエンスプログラムの採択を受け、今年度はオンライン交流会として、2021年12月15日~12月16日の期間、タイのチェンマイ大学、カセサート大学、コンケン大学、ラオス国立大学、インドネシアのブラウィジャヤ大学の計5大学から約40名の学生と教員にご参加いただきました。本プログラムでは、今後の国際共同研究を行うための土台づくりを企図しています。オンラインでの開催は昨年に引き続き今年で2回目になり、前回好評だったプログラムは引き続き実施し、さらに今年はグループ討論や意見交換など加えてよりアクティブな交流を目指しました。
■12月15日
【冨樫教授による特別講演】
演題「Small−Numbers and Minorities in Biological Systems」
【グループディスカッション】
議題:「生命科学、もしくは自身の専門分野などにおいて、少数が大事なケース、あるいは、外れ値が大事なケースとして、どんなものが考えられそうか?」
【大学紹介】
当大学と参加大学の双方で大学紹介を行い、お互いの大学に対する理解を深めました。
各大学代表学生によるプレゼン形式で大学を紹介しました。
【研究室交流】
参加学生は、事前に研究分野に合わせて当大学の指導教員とマッチングを行い、各自指導教員の研究室のZOOMに参加しました。
各研究室ZOOMでは、参加学生の研究発表や、指導教員・研究室の院生による研究発表、意見交換・質疑応答、研究室の研究内容の紹介などを行い、学生同士の交流も図りました。
■12月16日
【留学生生活・研究紹介】
当大学の留学生による研究紹介、学生生活紹介のプレゼンを行いその後の質疑応答と合わせて日本での留学に関する多くの情報を共有しました。
【日本文化体験】
3種類の日本文化体験プログラムを用意し(空手、日本語授業、京都バーチャルツアー)、各参加者が希望するものを選んでオンラインで体験。日本の文化を理解し興味を深めました。
【今後の展望】
今回のオンライン交流では、前年度の成功点と反省点をふまえてプログラムを凝縮しました。終了後アンケートでは、「次年度当プログラムを対面で実施する場合参加したいか」との質問に95.8%、「プログラムを通して将来の共同研究に対する興味が沸いたか」という質問には87.5%が肯定的回答をしました。また、プログラム全体への満足度については、肯定的回答が100%に達しました。参加者からは「新しい視点や知識を得ることができ良い経験になった」「日本で研究をしてみたくなった」「ぜひ後輩たちのために今後も継続してほしい」などの意見が聞かれました。
今回高い満足度が得られた一方で、オンラインでは参加者が実際に手を動かして実験や研究に取り組むことができないなどの制約があるため、研究科として今後は対面での交流を希望しており、さくら招へいプログラムに申請する予定です。今回の土台作りの成果をふまえ、引き続き国際共同研究を推進していきます。
今年もコロナ禍での実施となりましたが、各協定校の教職員の方々には事前準備から本番当日までご協力いただきましたこと、心より御礼申し上げます。またご支援いただきました科学技術振興機構の皆様にも深く感謝申し上げます。