2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第070号 (代替オンライン)
台湾逢甲大学とのオンライン交流会
信州大学繊維学部からの報告
2022年1月7日、信州大学繊維学部と台湾逢甲大学紡織・複合材料学科との間でオンライン交流会を行った。逢甲大学紡織・複合材料学科の教員5名、大学院生42名と信州大学繊維学部の教員3名、大学院生26名が参加して行われた。信州大学繊維学部と逢甲大学の間には20年前に学術交流協定が締結されており、両大学間で交流が続いている。
2009年9月信州大学がAsian Textile Conferenceを主催する際、逢甲大学の教員と学生が多数来日し、 信州大学に訪問し、会議に参加した。2015年には両大学の国際学術交流協定も学部間協定から大学間協定に格上げとなった。その後、逢甲大学が主催した国際会議International Symposium on Advanced Fiber Technology and Material Application(11 July 2016, Taizhong, TAIWAN)に信州大学の教員5名と院生1名が参加し、学術発表を行った。今回はJSTさくらサイエンスプログラムの支援を受けてオンライン交流会を実施した。
オンライン交流会は両大学の代表による挨拶ではじまり、信州大学森川英明繊維学部長より信州繊維学部の歴史と研究現状を紹介し、また今までの両大学の学術交流を振り返って、これから博士留学生としての来日を歓迎した。
その後、 Textile & Composite Research Forumとして両大学院生の交流を行った。大学院生の交流に先立ち、金沢工業大学の鵜沢潔教授より“Innovative thermoplastics composite materials and manufacturing processes to realize the next-generation infrastructure systems”を題とした基調講演が行われた。逢甲大学の皆様は高い関心を持たれ、好評であった。
その後両大学の学生は次の内容で、 発表と質疑応答と討論を行った。
- Research on the influencing factors and mechanism of the puncture resistance of fibrous materials
- Microstructure and biological properties of electro-spun in situ polymerization of polycaprolactone-graft-polyacrylic acid nanofibers and its composite nanofiber dressings
- Analysis of strain distribution at the crack tip of rubber using digital image correlation method
- Synthesis of nanorod apatites with templates at critical micelle concentrations and in vitro evaluation of cytotoxicity and antimicrobial activity
- Development of high strength green composites using cellulose resin and continuous ramie fiber
両国の学生間での研究内容発表や意見交換などの交流ができ、互いに理解を深めて有意義な交流活動で、 特にコロナ禍で往来できないいま、 人的な交流と学術ネットワーク作りに大きな役に立った。