2021年度 活動レポート 第45号:金沢大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第045号 (オンライン)

日本-ユーラシアSDGs研修コース

金沢大学からの報告

 2021年11月15日〜12月3日、金沢大学国際機構は、カザフスタンユネスコ人間と生物圏(MAB)計画国内委員会との協働で、日本-ユーラシアSDGs研修コースを開催しました。

 参加機関(7か国12機関)(※1)の学生24名および日本MAB計画連携大学間ネットワーク加盟大学(京都大学、愛媛大学、筑波大学、横浜国立大学、宮崎大学、金沢大学)の学生6名が、本学のママードゥア・アイーダ准教授のコーディネートの下、生物多様性の保全と豊かな人間生活との調和、持続的発展についてユネスコエコパーク(Biosphere Reserve;ユネスコが指定した生物圏保存地域)より学びました。

挨拶をするIlina Viktoriya氏
(カザフスタンユネスコMAB計画国内委員会)

 学生たちは3週間の研修のうち、1週目は8ヵ国(カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、エストニア、ラトビア、ロシア、日本)のオンライン授業をリアルタイムで受講し、第2~3週目はオンデマンド講義を通して、日本のユネスコエコパークの理念と取組から環境保全と地域課題解決をどのように同時達成するのかについて考えました。(※2)

 最終日のオンライン交流カンファレンスでは、全ての講師、学生たちが一堂に会し、ブレイクアウトルームに分かれて質疑応答と活発なディスカッションを行い、交流を深めました。このユニークな取り組みは、講師からも学生からも評価が高く、今後も引き続き、こうしたSDGsを学ぶ研修を継続・拡大していく予定です。

 今回のさくらオンラインプログラム通じて、オンラインの強みを生かし、交流地域・機関の拡大を図ることができました。今後も、継続的な交流を促進するとともに、参加者の日本留学への契機となることを期待しています。

※1:
カザフ国立大学、カスピ海大学、カザフスタン動物学研究所、キルギス国立総合大学、ウズベキスタン国立大学、ウズベキスタン共和国科学アカデミー動物学研究所、タジク大学、タジキスタン共和国科学アカデミー動物学・寄生虫学研究所、ラトビア大学、エストニアアントレプレナーシップ応用科学大学、国立アルタイ大学、国立イルクーツク大学

※2:講師リスト
Aida Mammadova(Kanazawa University)
Ilina Viktoriya (Kazakhstan National MAB Committee)
Roman Jashenko (Institute of Zoology CS MES Republic of Kazakhstan, Kazakhstan National MAB Committee)
Oleg Kashkarov (Uzbekistan Society for the Protection of Birds)
Ilya Domashov (Adam University)
Toomas Kokovkin (UNESCO MAB Focal Point for Estonia)
Liga Ozolina-Molla (Latvia State University)
Anda Mezgaile (Vidzeme University of Applied Science)
Abdusattor Saidov (Academy of Sciences of the Republic of Tajikistan)
Tatiana Akimova (Altaisky Biosphere Reserve)
Kjerssti Isdal (Nordhordland Biosphere Reserve)
Mamoru Kanzaki (Kyoto University)
Tetsu Sato (Ehime University)
Hiroyuki Matsuda (Yokohama National University)
Yoshihiko Iida (University of Tsukuba)
Aya Nishiwaki (Miyazaki University)

オンラインのカンファレンスの全体ルーム
コース説明をするママドゥーア准教授
(5日間で9ヵ国の講師が講義を実施)
講義の様子