2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第033号 (代替オンライン)
マルチメディア通信技術に関する最新研究成果の紹介と交流
電気通信大学 大学院情報理工学研究科からの報告
中国科学技術大学との間のオンサイト交流を企画しましたが、コロナウィルスの影響で、それを見送りました。その代わりに、2021年9月25~26日に、Zoomを使って、オンライン交流会(http://www.tang.cs.uec.ac.jp/websakura.html)が開催されました。
9月25日午前中、まず、開会式です。中国科学技術大学から、学長代表であるYang Jie教授、国際協力局の副部長であるCai Yifu教授を始め、プログラムコーディネーターらが参加しました。本学から、高橋 謙三教授と湯 素華准教授が参加しました。中国科学技術大学と電通大の間の交流を顧みて、参加者の活発な議論への期待を伝えました。
続いて、NICTの単 麟主任研究員は、「IoTにおける高信頼通信とイノベーション」をめぐって、IoTにおけるコアテクノロジーの概念、国際標準化、およびアプリケーションシナリオに焦点を当て、高信頼性通信技術の物理層とMAC層について説明しました。特にドローン通信について、参加者は高い興味を示しました。
午後、本学の劉 志准教授は、「VRとポイントクラウドビデオストリーミング」という題目で、VRアプリケーションにおける3Dビデオストリーミングについて、その課題と解決策を紹介しました。
26日午前中、本学の韓 承鎬准教授は、「接続可能な完全補完符号分割多元接続と高速変換に基づく実現」という題目で、次世代(6G)無線通信向けに、高速変換に基づく新しい無線接続方法とそのハードウェア実装案について説明しました。
続いて、中国科学技術大学の陳 力准教授は「通信と感知の融合に関する研究」をテーマとして、従来別々に行われたレーダーと通信を融合するために、波形の設計と評価について説明しました。
午後、本学の湯 素華准教授は「空中計算に基づくスケーラブルIoTの高信頼性に関する研究」をテーマとして、超スマート社会を実現するために、データ収集と処理を統一化する、効率的IoTネットワーク技術を紹介しました。
最後に、学生交流会において、学生は各自の趣味・研究内容などについて説明し、その後、日本と中国での文化・研究生活などについて意見交換を行いました。先方で短期留学を検討している本学の学生は、このチャンスを利用して、先方の情報を聞きました。また、本学で留学している中国の留学生は、本学での留学経験を紹介しました。さらに、本学で対外交流を取りまとめる高橋 謙三教授は、本学の奨学金制度などを紹介し、先方大学の一部の学生はそれに対して興味を示しました。
今回、オンサイトで開催できず残念ですが、オンラインに変わって、実はより多くの学生が参加できるようになりました。本プログラムにより、学生交流の促進、本学への優秀な留学生の増加、次世代マルチメディア通信技術研究開発の更なる活性化を期待しています。