2021年度 活動レポート 第32号:宮崎大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第032号 (代替オンライン)

持続可能な国土形成を背景とした環境と防災が調和した海岸管理技術の体験学習

宮崎大学工学部からの報告

 ブラウィジャヤ大学とリアウ大学(いずれもインドネシア)の土木系および地域計画系の学生10名(学部生および大学院生)を対象に、「持続可能な国土形成を背景とした環境と防災が調和した海岸管理技術の体験学習」と題し、2021年11月14日から11月21日にかけてオンライン形式でプログラムを実施した。

 参加者が複数の大学にまたがるので、初日にアイスブレイクを兼ねたオリエンテーションを行い、引き続いて日本における国土管理と海岸管理について概説した。翌日は、参加者は農学系の教員からUVAを用いた最新の国土管理技術と、海岸管理技術の基礎となる波動シミュレーションについて学んだ。ここでは、参加者に簡単なシミュレーション課題を与え、最終日にその結果をプレゼンテーションすることとした。

 第3日目(11月20日)は、流域を一貫した防災と環境管理の必要性の観点から、最新の衛星リモートセンシング技術と、地域における廃棄物管理の最前線について学んだ。最終日(11月21日)は、Zoomを介して日本人学生4名との交流を行ったのち、課題に対するプレゼンテーションと修了式を実施した。日本人学生との交流はオンライン形式であったが、お互いに話題が尽きない様子で、異文化理解の促進に大いに役立ったのではないかと考える。

 本プログラムは、当初は対面での実施を前提に計画し、大学の実験施設を使った波動実験や現場見学を予定していたが、これらを実施することができなかったことは非常に残念であった。なお、今回のプログラムは講義が中心となったが、講義では参加学生から多くの質問が寄せられ、盛況な雰囲気で実施することができた。

日本人学生を含めた参加者記念写真