2020年度 活動レポート 第69号:東京工業大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第069号 (代替オンライン)

中国・大連理工大学とのオンライン交流

東京工業大学物質理工学院 応用化学系 中嶋 健教授からの報告

このたび,さくらサイエンスプログラムの支援を受け,中国大連理工大学の賓月珍(Yuezhen Bin)教授率いる研究グループと2021年3月3日~4日の2日間の日程で、オンライン交流を行いました。COVID-19の影響により、オンライン開催となってしまいましたが,無事開催することができ、胸を撫で下ろしています。またオンラインであったことから人数に対する制約がなかったため,当日の参加者数は賓教授グループ,我々のグループを含み周囲の研究室メンバーも集まり40名弱の参加を得ることができました。

初日はBin教授とも交流のある本学名誉教授の西敏夫先生に招待講演「Review of Elastomeric Seismic-protection Isolator Technology and Its International Standardization」をお願いし、また東工大からは中嶋自身、大連理工大学からはBin教授研究室のWang Hai准教授の講演が行われました。午後はまず大連理工大学の国際交流課の方による大連理工大学の説明,本学学生による東工大のキャンパスライフについての説明を皮切りに,双方の学生からの研究発表で、討論も大変活発に行われました。

2日目は梁暁斌助教によるバーチャルラボツアー、特に中嶋研究室の主力装置である原子間力顕微鏡の操作デモンストレーションを行い、大連理工大学の学生に向けて情報発信し、意見交換を行いました。Bin教授研究室とは今後、共同研究を発展させていきたいと考えており、今回のこのプログラムがそのための良い起爆剤となることは間違いがありません。2021年度は是非、対面でプログラムを実施したいと考えております。東工大と大連理工大学の間には長年の交流がありますが、このプログラムがその交流の活性化の一助にもなれたのではないかと思っております。

Zoomで講演を行ってくださった西敏夫東大・東工大名誉教授
学生の発表、梁助教が中国語に通訳を担当
Zoom越しに撮影した参加者の集合写真