2020年度 活動レポート 第57号:大阪大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第057号 (オンライン)

フィリピン大学とのレーザー工学に関するオンライン交流

大阪大学レーザー科学研究所からの報告

フィリピン大学国立物理学研究所との提携により、2021年2月26日にさくらサイエンスプログラムのオンライン交流会は成功裏に開かれました。オンライン交流では、フィリピンのさまざまな大学や機関から71人の学生と研究者が参加し、「日本とフィリピンの若い学生と物理学およびレーザー工学の研究者との間の学術協力の持続的な振興」のテーマに関して交流が行われました。今回の交流会では、大阪大学レーザー科学研究所の吉村政志教授、中島誠准教授、高エネルギー加速器研究機構の阿部仁准教授、ポール・シェラー研究所(スイス)のOBLINADO Margie研究員のオンライン講義を実施しました。また、過去にさくらサイエンスプログラムに参加したCHIONG Meliton III氏、UY Mayrene氏、OLAYA Cherrie May氏のインタビュー動画を上映し、参加者として、またパンデミック中に来日する留学生として若い学生や研究者の精神的な面や生活面に関する経験を共有し、日本への留学を推進しました。

さらに、将来的に共同研究を行うべく、2月5日にNIPの研究者と共同研究会を開催し、それぞれの研究室や活動の状況、パンデミック時やその後の活動継続の予定などを話し合いました。また、児玉了祐所長によるレーザー科学研究所の紹介ムービーを上映しました。今回の交流会では研究内容だけでなく、若い研究者の日本での生活についての情報交換を行いました。これにより、世界的な危機に陥った場合においても影響が少ない、持続可能な学術協力関係の実現が期待されます。

大阪大学レーザー科学研究所の吉村政志教授によるOsaka-CLBOの紹介
大阪大学レーザー科学研究所の中島誠准教授によるテラヘルツによる磁気逆転についての講演
高エネルギー加速器研究機構の阿部仁准教授によるX線吸収微細構造の紹介
パウル・シェラー研究所のOLBINADO Margie研究員による、
研究者としてのキャリアにおける日本への留学の重要性についての講演