2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第027号 (代替オンライン)
医療材料開発研究における持続可能なネットワーク構築と次世代女性リーダーの育成
九州工業大学大学院工学研究院からの報告
2021年1月27日から1月29日まで、マレーシアプトラ大学、国立台湾科技大学、タイ・タマサート大学とオンラインにて交流を行いました。本年度は継続プランの最終年度で、各大学とも日本での活動を楽しみにしていましたが、来日制限が解除されず、オンラインでの開催となりました。
初日は、まずZoomを用いたウェビナー形式で、例年通り、各国、各大学、各研究室などを参加学生が紹介しました。今回は特に、新型コロナウイルスに対する取り組み、および現状を1つの報告項目として、各国の状況を比べるきっかけとしました。その後、バーチャル会場(アバターで自由に会話)に移動し、事前に各自で準備した自己紹介動画や過去のさくらサイエンスの活動動画を視聴したり(個別での動画共有や掲示によるYoutube視聴)、研究室見学をカメラで行ったりしながらフリートークを行い、お互いの交流を深めました。
2日目は、グループごとにバーチャルルーム(カメラモードでの同室メンバーのみによる会話)で、事前にオンラインあみだで設定していたテーマに関した音声入りポスター作成を行いました。ヘルスケア商品をテーマとし、それらの歴史や各国での違いや、最先端技術等を、専門外の人にも分かりやすく説明する為に、時差や回線が不安定なメンバーがいる中、メンバーと通常以上に協力できた活動となりました。
3日目は、作成したポスターをバーチャル会場にて掲示し、公開イベントとしました。各大学関係者を含め、総勢200名を超える来場者があり、バーチャル会場でのポスターや関連動画の視聴や担当学生との会話を楽しんでいただきました。また、来場者によるポスター賞のオンライン投票も行いました。過去のさくらサイエンスで講演いただいた先生には、特別審査員としてポスター審査をお願いしました。
参加前は、バーチャル会場での国際交流がどのように行えるのか、参加メンバーもなかなかイメージが湧かず不安な気持ちで参加したようですが、新しいプラットフォームや音声入りポスターをオンラインで作成していく過程におけるソフトウェアの利用方法など、多くのことを学べたとの感想が多くありました。また、参加人数に上限がない為、さくらサイエンス同窓生や、オンラインでの交流活動の方法を模索中の各大学事務系の方にも自由に参加いただけたのがよかったです。
来年度は可能であれば通常通り日本での交流活動ができることを願っていますが、バーチャル会場を用いた方法をバージョンアップしながら、今後は高校生等も含めて本交流活動の内容を広げていきたいと考えています。