2020年度 活動レポート 第20号:広島大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第020号 (代替オンライン)

Technology's Role in Achieving the SDGs(広島大学)

広島大学大学院先進理工系科学研究科からの報告

広島大学は、日印の学生のオンラインでの交流と、科学技術への理解を通して、両国のSDGs課題の解決を考えるための日印交流プログラム「Technology's Role in Achieving the SDGs (12月15日〜23日)」を開催しました。広島大学は、本プログラムの実施を通して、両国双方で将来の科学技術研究を担う学生の相互理解と協力関係を構築すること、本学の教育研究を知ってもらうことで、大学院進学の呼び水とすること、将来の本学とインド4大学との連携教育、共同研究に繋げる基盤の構築を目指しています。

プログラムには、インド工科大学ムンバイ校の学部生4名、ビルラ技術科学大学ピラニ校の学部生7名、広島大学の学部生5名の合計16名が参加しました。電気電子工学や土木工学など多岐にわたる分野の学部生が参加しました。

学生は、参加大学3校の教員による最先端技術開発に関わる研究についての様々な分野の講義を受講し、多様な科学技術を学びました。そして、SDGsの開発目標に係る日印の課題とその取組状況について共有するとともに、本交流プログラムで学んだ科学技術を使った解決方法の提案のグループワークに取り組みました。

参加学生の学習意欲は非常に高く、必ずしも自分の専門分野ではなく、難しい研究内容の講義であったにもかかわらず、毎日の小レポートにも積極的に取り組んでいました。インドからの参加者にとっては、日本や広島大学の科学技術を知る機会になり、本学の学生にとってはインドの教員の生の英語の講義を聞く良い機会になりました。

日印の学生混交のグループワークでは、日印の学生は4つのグループに分かれ、日印が直面する具体的な社会問題等を共有ました。学生は、その社会問題が生まれた背景や日印の文化や生活の違いついて、積極的に意見を交換していました。さらに学生たちは、課題の解決のためには、科学技術開発や応用についてだけでなく、日印間や異分野間のパートナーシップが重要であることを学んでいました。

最終日のグループワーク発表では、各グループは、短期間にもかかわらずとても充実した内容の発表をしました。最後には、参加者全員の投票で最優秀プレゼンテーション賞を決定しました。

プログラム終了後のアンケート調査では、参加学生全員が、この交流が自身にとって有益であったこと、交流プログラムを通して、有益な情報や知識を得ることが出来たと回答していました。また、8割を超える学生が、オンラインでの交流に満足し、今後の海外長期留学への意欲につながったと回答していました。また、広島大学でのインターンシップや大学院進学に関する問い合わせもあり、このプログラムが更なる国際交流を生むことが期待されます。

Webサイト上でのバーチャルラボツアー
最優秀プレゼンテーション賞を獲得した学生グループ
参加者の集合写真