2020年度 活動レポート 第19号:岡山大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第019号 (オンライン)

4カ国7大学で持続可能な材料化学を学ぶオンラインセミナーを開催

岡山大学・工学部創造工学センター技術支援部門からの報告

岡山大学工学部では、1月12〜13日、さくらサイエンスプログラム フォローアップ支援のオンラインセミナーを実施しました。セミナーでは持続可能な材料化学を学ぶことから、「SDGs Seminar 2021 Winter」と題して開催し、4カ国7大学の52人が参加しました。参加大学はいずれも2014年〜2018年に岡山大学工学部を中心として実施した、日本・アジア青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプログラム」に参加しており、岡山大学との共同研究や留学生の受入れなどの国際交流を継続しています。

開会に先立ち、阿部匡伸工学部長があいさつしました。続いて、大学院自然科学研究科(工)・尾坂明義特命教授、福岡歯科大学・都留寛治教授が材料化学に関して講演。浙江大学、浙江工業大学、厦門大学、プトラ大学、マラヤ大学、シンガポール国立大学と岡山大学の教職員が、プレゼンテーションや議論を行いました。

また、工学部の独自取り組みであるフォーミュラ(リンクから動画をご覧いただけます)や工学部・坂倉彰教授研究室で行った特徴的な化学実験(大学院自然科学研究科(工)溝口玄樹助教・工学部4年安部岳さんが実演)を、字幕付きの映像((株)iプランニングKOHWA吉行史生制作・清水健夫撮影)で紹介することで、オンラインならではの「学び」を共有しました。

さらに、過去のさくらサイエンスプログラム参加者(2016年さくらサイエンスプログラム参加時、浙江大学Wu Jinming研究室に所属、Lulu Raiさん他9名)にオンラインで事前インタビューし、次世代の学生達にメッセージビデオも届けることもできました。

本セミナーは岡山県立岡山一宮高等学校教諭にも公開しました。2020年度は、マレーシア・プトラ大学とシャーアラーム技術専門学校の学生を招へいし、岡山県内で高大連携セミナー等を実施予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大の状況により残念ながら実施できませんでした。本セミナーは今後の国際高大連携においても大いに参考にもなりました。

参加者のうち、2014年度にさくらサイエンスプログラムに参加した、浙江工業大学 Xiao Fan准教授は、世代を超えて自らの指導学生と一緒にセミナーに参加できてうれしい。今後もよい関係を継続したいと話しています。

なお、本セミナーは岡山大学SDGsアンバサダーでもある岡山大学工学部の中村有里技術専門職員が主催し、活動の様子は、岡山大学のwebサイトにも掲載されています。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9960.html

今後もさくらサイエンスプログラムにいただいた「絆」を大切に、国際オンラインセミナーなどを通じて、持続可能な国際交流活動を推進してまいります。

活動レポート写真1
都留教授講演の様子
(左列一番上:尾坂特命教授、右列上から2番目:都留教授、左列上から2番目:浙江大学・Wu教授)
活動レポート写真2
厦門大学・Ren Lei教授のプレセンテーション
活動レポート写真3
化学実験動画(坂倉研究室にて、左:溝口助教、右:安部さん)
活動レポート写真4
Lulu Laiさんからセミナー参加学生へのメッセージ
活動レポート写真5
本セミナーのポスター(中村技術専門職員作成)