2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第014号 (代替オンライン)
インド工科大学とのオンライン交流
名古屋工業大学工学研究科からの報告
2020年12月1日~17日の日程で名古屋工業大学とインド工科大学カラグプール校のさくらサイエンスプログラムのオンライン交流会を実施いたしました。今回のオンライン交流により、太陽電池、光触媒、水素発生、エネルギー貯蔵デバイス等への応用を目的とした新たな材料の研究開発の共同研究活動に将来的に繋がることが期待できます。
はじめに、名古屋工業大学とインド工科大学カラグプール校のそれぞれの大学紹介、双方の取り組みや研究の紹介を行いました。また、名古屋工業大学で新たな材料の作製に成功し、サンプルを名古屋工業大学と中部大学で測定を行いました。さらに、作製された材料と測定結果についてオンラインで議論を行いました。
今回の実験では、硫化物と酸化物を含むヘテロ原子ドープされたグラフェンの新たな構造を持つ材料の作製に成功し、エネルギー関連のデバイスへの応用が可能になります。また、オンライン交流によりこのようなエネルギー関連デバイスへの応用が可能となる材料の化学気相成長(CVD)、プラズマプロセス及び薄膜成長技術による合成の可能性について議論を行いました。
2020年度はコロナウイルスの関係で、残念ながらインドからの招へい者を受け入れることはできませんでしたが、この度はオンライン交流会という機会をいただき、実招へい前に双方の大学紹介、研究紹介等を行うとともに、インド工科大学カラグプール校と有意義な議論を行うことができました。深く感謝いたします。また、今後、入国時の制限が解除され、実際にインドから招へい者を受け入れることができるようになりましたら、今回のオンライン交流を生かし共同研究を発展させていきたいと思っております。