2020年度 活動レポート 第9号:公立邑智病院

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第009号 (オンライン)

カザフスタン共和国セメイ医科大学とオンライン交流を実施

公立邑智病院(広島国際大学健康科学部医療経営学科)からの報告

令和2年12月11日、さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、かねてより国際交流を行ってきたカザフスタン共和国のセメイ医科大学と医学技術の共有・発展を目的として、オンラインでのカンファレンスを実施しました。

セメイ医科大学からは、外科系大学院生4名とその指導教官2名が参加。また、日本からは、広島大学原爆放射線医科学研究所名誉教授、星正治先生と、邑智郡公立病院組合公立邑智病院外科参与 兼 広島国際大学健康科学部教授、野宗義博先生が参加しました。今回オンラインカンファレンスに参加した4名の外科系大学院生は、3年前にさくらサイエンスの援助で来日、3週間の外科研修を終えた院生です。

今回のオンラインカンファレンスは留学生との国際交流継続を目的として、日本側から2つのテーマを提出し、共有してもらいました。(今後は、このオンラインシステムを利用して、双方でのプレゼンテーションを実施する予定でいます。)

今回のオンラインカンファレンスでは、まず、星先生から核被爆健康障害解明のための研究について、動物モデルを用いた実験病理学の解説を動画配信していただきました。医学研究に対する心構えもご指導いただいたので、新たな研究が彼らによって開始されることが期待されます。

次に、野宗先生から鼠経ヘルニアに対する腹腔鏡下手術について、動画を用いて手術法の解説を行っていただきました。可能であれば今後彼らにもこの手術法をカザフスタンで実践してもらいたいと思っております。

世界的新型コロナウイルスの影響で国際交流の継続が心配されておりましたが、JSTさくらサイエンスのご支援もあり、オンラインでの交流が実現しました。今後このようなオンラインでの交流は、工夫次第で益々有効な国際交流の一つの手段と成り得るものと思います。

邑智郡公立病院組合公立邑智病院 公式ホームページ http://www.ohchihospital.jp/

オンラインカンファレンスのポスター
オンライン参加したセメイ医科大学大学院生
オンラインシステムにてリアルタイムの交流
腹腔鏡下手術の解説
腹腔鏡下手術の動画解説画像
参加者に発行した参加証