2020年度 活動レポート 第7号:名古屋大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第007号 (代替オンライン)

農学分野におけるタイおよびカンボジアからの学生受入れ研修

名古屋大学農学部・大学院生命農学研究科からの報告

さくらサイエンスプログラムの支援で、タイ王国・カセサート大学農学部および獣医学部の学生(6名)と名古屋大学農学部・大学院生命農学研究科の学生・院生(6名)によるオンライン交流プログラムを実施しました。

このプログラムは、今般の新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延の状況下において、海外学生を日本に招へいして毎年実施してきた研修プログラムの代替として実施したものです。当初はカンボジア王国・王立農業大学学生も参加予定でしたが、カンボジアにおける新型コロナ感染拡大により今回は参加を見送ることとなりました。プログラムの具体的なスケジュールは以下の通りです。タイおよび日本国内におけるフィールド調査以外は、Zoomを利用したオンライン形式で実施しました。

11月20日(金)

Kick-offイベントとして、プログラムガイダンスと概要説明を行うと共に、参加教員による両国の農業事情の紹介を実施しました。また、参加学生が日・タイ混成の少人数グループに分かれ、グループ毎にフィールド調査の計画立案を始めました。

11月21日(土)~23日(月)

グループ毎に計画立案を行いました。

11月24日(火)~11月30日(月)

この期間、2~3日間で日本側の各グループによるフィールド調査を実施しました。

11月29日(日)~12月10日(木)

この期間内に、タイ側の各グループによるフィールド調査を実施しました。

12月1日(火)~12月13日(日)

グループ毎に成果発表の準備を進めました。

12月14日(月)

成果発表会およびプログラム修了式を実施しました。

プログラムの中盤に実施したフィールド調査では、2ヶ国に共通する5コース(水田農業、園芸、動物生産、食品加工、水資源利用)を設定し、両国でコースごとに別々の研修地を訪問しました。このうち名古屋大学側の参加学生は、愛知・三重県内の複数の研修地(農業現場、農業関連産業を担う企業等)を訪問しました。

フィールド調査風景(園芸コース):イチゴの施設栽培について学ぶ
フィールド調査風景(水田農業コース):イネの種子生産について学ぶ
オンラインによる成果発表会(動物生産・食品加工グループ)
オンラインによる成果発表会(植物生産グループ)

この交流プログラムにより、参加学生は両国の農業事情の共通項や違いを学ぶことができました。また、プログラムを通してタイおよび日本の学生が交流を深め、参加学生の国際感覚を磨くことにつながり、実りの多いプログラムとなりました。なお、フィールド調査の訪問先の皆様には、ご多忙の中、親切に受け入れてくださいましたことに深く感謝いたします。

参加者全員によるバーチャル集合写真