さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第8グループ
千葉県立木更津高校で科学技術交流プログラム
第8グループ(中国・パキスタン・ネパール・カザフスタン・トルクメニスタン)の高校生と引率者の合計104名が来日中です。7月16日(火)は、SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)の千葉県立木更津高等学校を訪問し、同校生徒の皆さんと一緒に周辺の4つの施設(Aコース:日本製鉄(株)君津製作所、Bコース:かずさDNA研究所、Cコース:海ほたる、Dコース:久留里城)へと繰り出して、科学技術を軸とした様々な研修プログラムに挑みました。
開会式の後、さっそく一行は4つのグループに分かれて、バディ役の生徒さんたちにリードされながら事前研修授業が行われる教室へ移動しました。これから訪問するそれぞれの施設の紹介や、研修のポイントなどを共に学習することで、お互いの距離も少しずつ縮まり、午後からのプログラムへの期待も高まっていきます。楽しい交流ランチをはさんで、いよいよ行き先ごとのバスに分かれて乗車し、校外研修へと出発しました。
Bコース「かずさDNA研究所」へ向かった来日グループは、パキスタン、カザフスタン、トルクメニスタンの高校生と引率者合計30名です。緑豊かなかずさアカデミアパーク内の環境を車窓から楽しみながら研究所へ到着すると、研究所の職員の皆さんが大変温かく迎えてくださいました。
研修ではまず、広報・研究推進グループの長瀬隆弘グループ長から、DNAのしくみなど、ゲノム生物学についての講義をしていただい後、マイクロピペットを駆使して実際に野菜や魚からDNAを抽出する実験を開始しました。小さな試験管の中に食品液に細胞を壊してDNA取り出す薬(洗剤)を入れ、チビタンという遠心分離機にかけてエタノールをポタポタポタ・・・。しばらくすると、白くモヤモヤとしたDNAが出現しました。
一同は、大変真剣な表情でその神秘の世界にひたっていました。
その後、紐を編み上げてDNA型のキーホルダーを作製したり、シーケンサーなど施設内の先端機器を見学させていただいたり、たっぷりと貴重な時間を過ごし、木更津高校への帰路につきました。
木更津高校では、A・C・Dコースの研修へ参加したメンバーとも再会しました。どのコースに参加したメンバーも皆、充実した笑顔です。研修プログラムをとおしてすっかり意気投合した木更津高校の皆さんとアドレスを交換しながら、名残惜しく最後の会話を楽しんでいる様子が大変印象的でした。