2019年度活動レポート(一般公募コース)第357号
空気圧工学分野における発展と交流をテーマとした日中学術交流
東京工業大学からの報告
2019年12月20日から26日の7日間、さくらサイエンスプログラムを通じて北京航空航天大学・蔡茂林研究室より許講師を引率者とした総勢9名を招へい致しました。
今回のプログラムは「空気圧工学分野における発展と交流」をテーマとし、日本と中国との友好的な学術交流を促進し、互いに先端的な知識や技術を学ぶ貴重な機会となりました。
北京航空航天大学・蔡研究室の専門分野である「圧縮性流体の計測と制御」の応用テーマは東京工業大学・只野研究室の研究と深く関わりのあるテーマであり、現在の研究及び今後の発展について多くを学び盛んに意見交換が行われました。
20日の午後に無事到着し2日目・3日目は東京工業大学にて施設見学や勉強会を行いました。研究室見学では空気圧を応用した手術ロボットの動作説明も行い招へい者全員が大きな関心を持ち質問を投げかけていました。
また、24日には空気圧工学において世界的に有名なSMC株式会社本社を訪問し、ショールームでの見学会にも参加。現在の技術レベルや今後の開発について理解し、工業生産における空気圧部品の詳細を学びました。
25日は東京工業大学すずかけ台キャンパスの会議室にて招へい者全員及び只野研究室の学生によるプレゼンテーションを計画し各々の研究テーマについての発表・それについての討論を1日かけて行いました。
昼食時には懇親会を行い、交流をさらに深めました。
当研究室では空気圧を応用した手術ロボットの研究を主に行なっておりますが、北京航空航天大学の蔡研究室の圧縮性に関する研究を学ぶことによって将来さらに優れた研究結果が生まれると考えております。
今回の訪問は短い期間ではありましたがその意味においても大変に有意義な機会であったと思われます。このような貴重な機会を与えてくださった「さくらサイエンスプログラム」に厚くお礼を申し上げます。