2019年度活動レポート(一般公募コース)第054号
生命科学分野における高度若手人材育成のための、日本・タイ・インドネシア共同研究
立命館大学生命科学部からの報告
立命館大学生命科学部では、昨年度さくらサイエンスプログラムの採択を受け、今年度はプログラム3年目として、2019年6月6日(木)~20日(木)の期間、タイとインドネシアから10名の学生と教員を受け入れました。このプログラムでは、「生命科学分野における高度若手人材育成のための、日本・タイ・インドネシア共同研究」をテーマとしています。
研究室での共同研究活動
参加者は本学部の希望研究室に配属され、共同研究を行いました。指導教員と相談の上、それぞれテーマを設定し(例:微生物の力を用いた土壌改良の研究、アスパラギナーゼ等酵素に関する研究等)、教員や研究室に所属する学生たちと一緒に研究を進めました。
日本語授業・文化体験
6月11日(火)の午後、日本語授業と、浴衣着付け体験を実施しました。参加者は、日本語での挨拶や簡単な会話を学んだり、ひらがなで自分の名前を書いたりと、楽しく学習していました。浴衣着付け体験では、講師の説明に従って好きな浴衣を着用し、お互いに写真を撮り合う等、日本文化を大変楽しんでくれていました。
また、6月13日(木)には、本学茶道研究部の協力のもと、茶道体験を実施しました。本学にある茶室(蓬窓庵)にて、茶道研究部の学生たちがお茶とお菓子を振舞いました。参加者は、初めて飲む本格的な抹茶の苦さに驚きながらも、学生の所作に見入って写真を撮ったり、お茶碗についての質問をしたりと、大変興味を示していました。
企業見学
企業見学では、カップヌードルミュージアム(大阪府池田市)を訪問しました。施設内の「マイカップヌードルファクトリー」では、世界でひとつだけのオリジナル「カップヌードル」を作ることに挑戦しました。カップにそれぞれオリジナルのデザインを描いた後は、好きなスープ・トッピングを選び、自分だけのカップヌードルが完成しました。その他、趣向を凝らした展示やアトラクションを見学し、参加者も楽しい時間が過ごせたようでした。
最終報告会
帰国前日6月19日(水)の最終報告会では、このプログラムの成果として、10名がそれぞれの研究室で行った実験や研究について、本学部の教員、学生の前で発表しました。発表後の質疑応答の時間には、本学の教員や研究室の学生から様々な質問がなされ、参加者はしっかりと答えていました。
フェアウェルパーティー
最終発表会の後、フェアウェルパーティーを実施しました。受入教員、本研究科所属留学生が集まり、懇談を楽しみました。
参加者からは、「研究室で先生、日本人の学生と交流しながら研究でき、有意義であった。」「茶道や日本語学習、観光等を通じて、日本のことを知ることができた。いつかまた日本に来たい。」等の感想をもらい、本プログラムを通じて、日本での生活、本学部での研究生活を満喫してもらえたようでした。