2018年度活動レポート(一般公募コース)第402号 (Aコース)
インドネシアの大学生が、農業の高度化・高付加価値化に寄与する技術を学ぶ
宇都宮大学からの報告
さくらサイエンスプログラムの支援を受け、宇都宮大学農学部に、2019年1月22日から1月29日までの8日間、インドネシア・ボゴール農科大学の学生10名、引率教員1名が来日し、「農業の高度化・高付加価値化に寄与する技術」を学びました。
このプログラムにより、インドネシアにおいても、政府が進める、農業の高度化・高品質化の推進に貢献できる体制作りや、これに関わる人材育成の一助となることが期待されます。一方、宇都宮大学農学部も、2001年にボゴール農科大学と大学間交流を締結しており、インドネシアの学生と交流を促進し、インドネシアの農業や農村の実態を知り、将来的に東南アジアのアグリビジネスに関わる人材の育成を強固にすることに繋がることが期待されます。
羽田国際線ターミナルに到着後は、東京に立ち寄り、新幹線で宇都宮に入りました。明るい笑顔に囲まれた8日間の始まりです。
2日目からは、宇都宮大学キャンパスツアーに続き、バイオサイエンス研究センターでの最先端の農学研究の講義を受けるとともに、農業環境工学分野での、土壌の物理性や食品工学、農業工学分野での海外援助や、植物工場、食品科学に関する実験を交えた授業を受け、彼らには大変好評でした。
また、大学の付属農場に行き日本の最先端の農業機械についても理解を深めました。その後、農業経済分野の先生方から、農業に関わるビジネスモデルについて、地域の取り組みを教えて頂きました。
大学から離れ、スタディツアーも行いました。栃木県が誇る世界文化遺産の日光や、最先端の施設園芸技術の見学、さらに高品質な日本の果物のイチゴ農家も訪問し、目と舌でその素晴らしさに触れました。
なお、最終日には各自が振り返り学習としてこの8日間で学んだ内容をプレゼンテーションし、教員や、日本人学生からも活発な質疑応答が成されました。彼らの発表はビジュアル的にも中身的にも大変レベルが高く、日本人学生にも大変刺激になりました。そして、最後の夜は、インドネシアと日本人学生が混ざり、真の国際交流が繰り広げられました。