2018年度活動レポート(一般公募コース)第046号
機械工学分野における国際交流協定校との連携強化によるグローバル人材の育成
九州工業大学工学研究院
教授 長山 暁子さんからの報告
2018年8月16日(木)~23日(木)の日程で、九州工業大学戸畑キャンパスにて、さくらサイエンスプログラム「機械工学分野における国際交流協定校との連携強化によるグローバル人材の育成」を実施しました。
本交流事業では、九州工業大学国際交流協定校の中国清華大学および東北大学から大学院生14名と引率教員3名計17名(内1名は自費招へい)を迎えて、機械工学分野における教育研究の国際交流の促進を図りました。
活動期間中に「International Joint Seminar on Mechanical Engineering 2018」を開催し、招待講演2件、特別講演5件、口頭研究発表6件、ポスター発表30件が行われました。活発な議論が交わされるうちに、学生も徐々に緊張が解けていき、サイエンス英会話で英語プレゼンテーション力を向上させることができました。
また、本交流プログラムで企画した研究体験活動5件で学生に最先端計測機器に触れ合う機会を提供するとともに、ラボワークを通して学生間の協働学習を促し、英語によるコミュニケーション能力の向上で協定校と本学の両方の学生によい刺激を与えることになりました。
研究室見学では、九州工業大学機械工学分野のCREST研究、さきがけ研究、科研費研究、産学連携研究など最先端科学技術を紹介し、招へい学生の興味を引き出すことができ、多くの招へい学生が近い将来本学への短期訪問や長期留学の意欲を示してくれました。
さらに、北九州市エコタウンセンター、次世代エネルギーパーク、環境ミュージアム、水環境館、イノベーションギャラリー、TOTOミュージアムを見学し、環境・産業都市である北九州市の先端技術の一端を肌で感じ、見聞を広めることができました。
9月に本学の学生が、本交流活動と平行して実施している「グローバルエンジニア育成のための交流協定校派遣プログラム」によって両協定校に派遣する予定があります。短い間でしたが、本交流活動に参加した本学学生と招へいした協定校の学生がすっかり溶け込み、数週間後中国での再会を心待ちしているようでした。
一連の多様な活動を通して、清華大学、東北大学及び本学の教員・学生同士の幅広い交流を深めることができ、非常に有意義な交流活動となりました。本事業にご支援をいただいた「さくらサイエンスプログラム」、交流活動にご協力をいただいた沢山の方々に心より感謝申し上げます。