2018年度 活動レポート 第40号:大阪工業大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第040号

国際PBLプログラム「先端ロボット技術に基づいた視覚制御ロボットプログラミング」

大阪工業大学情報科学部からの報告

1.プログラムの背景

大阪工業大学情報科学部は、さくらサイエンスプログラムのご支援のもと、本学の協定校であるタイ、タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)から教員1名、学生10人を招へいし、2018年6月20日から23日までの4日間、国際交流プログラムを実施しました。(当初は、2018年6月18日から23日までの6日間の実施を予定していましたが、大阪府北部地震の影響により、実施期間を2日間短縮することになりました)

テーマを「先端ロボット技術に基づいた視覚制御ロボットプログラミング」と設定し、両大学の学生から構成されるチームを複数結成し、共通の課題に取り組むPBL(Project-Based Learning)の形式で行われ、参加学生は英語でコミュニケーションを取りながら協働で作業を進めました。

写真1
集合写真

2.活動概要

グループ分けした各チームにカメラを搭載したロボット2台とPC2台を与え、ロボットが配置されるフィールドには、10㎝四方の大きさのマーカーを複数箇所に貼り、各チームは攻撃側と防御側に分かれ、攻撃側はマーカーをロボットのカメラで撮影し、防御側はロボットに貼り付けられたボードを利用して撮影を防ぎます。開発用言語にPythonを用い、画像処理とロボット制御プログラミングを融合し、攻撃・防御両方の自律型ロボットプログラムを各チームで作成しました。

写真2
開発作業の様子

3.活動スケジュール

初日 開会式やグループ分け(SIIT学生2人、本学学生3人の計5人からなる計5グループを編成)、活動の概要・ルール説明、ロボットの基本動作の確認、プログラムの作成方法の確認等を行いました。
2・3日目 最終日の競技会に向けた実装を進めました。2日目には手動でロボットを操作し、最終競技会と同じルールで競技を行うことで、ルールおよび作成すべきプログラムの大枠を理解させました。また、最終目標は2グループのロボットが、上述の「2.活動概要」で記載したゲームにおいて、自律的に競技を行うソフトウェアを作成することですが、中間目標を設け、段階的に開発を進めました。
最終日 午前中から総当たり戦による対戦試合を行い、1位から5位までの順位を付けました。また、午後には各グループのプログラムについての英語プレゼンテーションを実施し、その後の閉会式では、最終競技会で優秀な成績を修めたグループの表彰や修了証の授与を行いました。
写真3
競技会の様子
写真4
英語プレゼンテーションの様子

4.参加学生からの感想

地震発生による実施期間短縮により、作業を計画どおり進めることが難しかったとの声があった一方、総じて高い評価が得られ、困難がありつつも貴重な体験と達成の喜びが得られるプログラムとなったことが確認できました。

写真5
テキスト

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