2017年度活動レポート(一般公募コース)第376号
サステナブルコミュニティーの計画と建物・地域のエネルギーマネジメント
名古屋大学からの報告
2017年12月3日~11日に、中国の同済大学を含む5大学(同済大学、天津大学、湖南大学、山東建築大学、江蘇省城郷建設職業学校)から建築(主に建築環境設備)に関わる学部生・大学院生・研究者10名を、名古屋大学環境学研究科奥宮研究室に招へいしました。
交流テーマは、「サステナブルコミュニティーの計画と建物・地域のエネルギーマネジメント」です。プログラムは3年の複数年度の計画として申請しており、2017年度のプログラムは最初の交流でありました。今年度は、サステナブルキャンパスをメインテーマに、先生や学生による研究発表、名古屋市内にある大学キャンパス見学、「サステナブルキャンパスとは」「キャンパスの様々な取り組み」「学生が提案する取り組み」などについてグループディスカッション及び発表、また京都大学で開催されたサステナブルキャンパスのアジア会議に参加しました。
見学先は、名古屋市内にある2つの先進的な大学で、主に建物設備を見学しました。普段は見ることのできない機械室や共同溝を見学し、学生達は大変興味深そうに写真を撮り質問をしていました。建物管理者と実運用について詳しい状態もお話していただき、大変勉強になりました。また、見学においては、中国からの教員及び名古屋大学の教員が、中国語に適宜翻訳したため、特に問題はありませんでした。
グループディスカッションでは、18名(中国学生:9名、日本学生:9名)を3グル-プに分け、研究発表や見学などを元に、サステナブルキャンパスについて活発に議論し、意見をまとめ、30分の成果発表を行いました。グループ内の全員が発表する時間を持ち、4日間の集大成となりました。また、京都大学で開催されたThe 3rd Asian Conference on Campus Sustainabilityでは、イギリス、タイ、中国、韓国、日本のサステナブルキャンパスにおける国内及び国間のネットワークや、事例に関する豊富な情報を得ることができました。
本交流が日本と中国の学生達のさらなる活躍のきっかけになったと感じ、多大なご支援をいただきましたさくらサイエンスプログラムに厚く感謝申し上げます。