2017年度 活動レポート 第158号:高崎健康福祉大学薬学部

2017年度活動レポート(一般公募コース)第158号

ホーチミン医科薬科大学学生が、日本の創薬と臨床薬学の最前線を学ぶ

高崎健康福祉大学 薬学部からの報告

高崎健康福祉大学薬学部では、2017年10月24日から11月2日までの10日間、ベトナムのホーチミン医科薬科大学薬学部学生10名および教員1名を招へいし、さくらサイエンスプログラム交流プログラムを実施しました。

このプログラムでは、高崎健康福祉大学薬学部の教員による創薬の基盤となる講義や実習に加え、研究所や製薬企業を訪問することで、日本の基礎研究の最先端や、創薬環境の最前線を学ぶとともに、病院薬剤部や薬局といった実際の医療現場の訪問を通じて、日本の臨床薬学を学ぶことを目的としました。

高崎健康福祉大学薬学部教員による、日本の医療事情や公衆衛生、日本の薬学教育の現状に関する講義や、薬理学・有機化学・調剤学に関する講義・実習では、ベトナム人学生はそれぞれに興味を持ち、熱心に参加していました。

写真1
有機化学実習
写真2
薬理学実習

写真3
調剤学実習

群馬大学医学部付属病院、マルエ薬局倉賀野店への訪問では、日本の臨床薬学、医療行政、保険調剤に関する知見を得ました。

写真4
群馬大学医学部付属病院薬剤部訪問
写真5
マルエ薬局倉賀野店訪問

協和発酵キリン(株)高崎工場訪問では、バイオ医薬品の最先端の製造技術を見学し、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構では、睡眠・覚醒に関する基礎・応用研究の最前線を学びました。

写真6
協和発酵キリン株式会社訪問
写真7
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構訪問

各訪問先で、ベトナム人学生は非常に多くの質問をし、熱心に学び、とても有意義な時間を過ごすことができました。

また、期間中はそれぞれのスケジュールをこなした後、日本人学生との夕食やホームステイを通じて学生間の交流が深まったようです。高崎健康福祉大学大学祭「健大祭」への参加、りんご園でのリンゴ狩り、その他群馬県内の観光名所訪問を通じて、日本文化への理解も深めたとのことでした。

それぞれのプログラムを無事に終了し、11月2日、全員名残惜しそうに帰国の途に就きました。

最後に、今回の交流活動をご支援いただきましたさくらサイエンスプログラム、並びにご協力いただいた関係者の皆様に心より御礼申し上げます。