2017年度活動レポート(一般公募コース)第79号
関西大学の魅力を伝える、ヤンゴン大学との科学技術交流
関西大学化学生命工学部化学・物質工学科教授 田村裕さんからの報告
関西大学とヤンゴン大学は、平成28年10月に大学間の基本および学生交流協定を締結しています。今回はヤンゴン大学化学科の学生を招へいし、日本の科学技術の一端を見聞してもらうとともに、関西大学の学生や若手研究者との交流を通じて、関西大学の魅力を体験してもらうことを目標に本プログラムを計画しました。
招へい期間は平成29年6月29日(木)より7月8日(土)までの10日間で、招へいした研修生は学生10名(女性6名、男性4名)と付添いの教員1名でした。
日本に到着した29日にはオリエンテーション、歓迎会を行い、30日(金)にはメインキャンパスのキャンパスツアーや南千里の関西大学別科や学生寮の見学を行なって、大学内の教育研究環境の紹介を行ないました。
また7月1日には環境機能化学研究室を見学し、大学院生から研究内容の説明を受け、午後には学生間で交流を深めました。
3日には、理工学研究科長の山本教授や化学生命工学部の川﨑教授などから施設や研究内容の紹介をしてもらいました。
4日は、ごみの焼却施設と粗大ごみの破砕施設を併設した大阪市環境局舞洲工場を見学し、最新の公害防止施設の機能に関する展示や、環境共生型の設備に見入っていました。また、環境保護建築でも有名なウィーンの芸術家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏による斬新でカラフルな建物にも感嘆しておりました。
大阪市環境局舞洲工場の見学
5日には、グランフロントサイエンスラボと理化学研究所計算科学研究機構のスーパーコンピューター「京」の見学を行ないました。
6日の午前中は、インスタントラーメン発明記念館(8月10日より「カップヌードルミュージアム大阪池田」と改称)を訪問しました。当地がインスタントラーメンの発祥の地であることに驚いておりました。
また、午後には京都鉄道博物館を訪問し、最新の鉄道技術に至る日本の鉄道の歴史に関する展示から、日本の近代化の歩みを実感した模様でした。大阪への帰途は京都-新大阪間を新幹線に乗車し、始めての高速鉄道に興奮を隠せない様子でした。
7日は化学・物質工学科3年次生対象の科学技術英語Iに参加し、約60名の日本人学生に対するミャンマーやヤンゴン大学についてのプレゼン、そしてグループディスカッションを行ないました。授業終了後、招へい者全員に修了証が手渡され、プログラムは終了しました。