2017年度 活動レポート 第21号:国際医療福祉大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第21号

日本の先進的医療を体験する国際交流

国際医療福祉大学からの報告

国際医療福祉大学では、さくらサイエンスプログラムのご支援により、平成29年7月26日から8月2日までの日程で、学術交流協定を結んでいるミャンマー・国立ヤンゴン第一医科大学から医学部生7名と教員1名、国立ヤンゴン第二医科大学から医学部生3名、計11名を招へい致しました。

「ミャンマーの医学生に対する先進的医療体験」をテーマとして、我が国の最先端の医療機器やサービスに関する技術・知識等を紹介し、日本の医療や医学教育について興味を持ってもらうこと、また日本・ミャンマー間の国際交流を通じて、両国の医療事情や医療制度について相互理解を深め、医療に対する多様性や見識を深めることを目指したプログラムを実施しました。

研修初日は、本年4月に開設した成田市の医学部キャンパスや授業、学生寮を見学し、昼食会では医学部生との意見交換も行なわれました。翌日は、本学医学部の教授陣から「21世紀の医学教育」、「医学を目指す若者へのメッセージ/日本の医療事情」といったテーマの講義を行い、日本の医療事情や医学教育と、その将来像についての理解を深めました。

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成田キャンパスでの講義風景
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成田キャンパス医学部生との交流ランチ

本学の附属・関連施設である栃木の国際医療福祉大学病院では、CTやMRI、PET-CT、リニアックなどの最新医療機器等を見学。都内では国際医療福祉大学三田病院や、山王病院・バースセンター、山王メディカルセンターを視察し、実際の医療現場の見学を通して、日本の最先端の医療機器やサービスを学生たちに紹介しました。

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山王病院・バースセンター視察の後で

本学の関連施設のひとつである特別養護老人ホーム・障害者支援施設「新宿けやき園」を視察した際には、居住している高齢者や障害のある方々が自立して過ごせるよう工夫がなされていること、彼らが社会の一員として大切にされていることが印象に残ったとの意見が聞かれました。

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新宿けやき園にて、中谷施設長と

研修中の見学先である日本科学未来館では、各研修生が思い思いに興味を持った展示内容を見て時間が経つのを忘れているようでした。多くの子供達が来ていることについて、日本の子供達はこのように科学技術に触れる機会があって非常に良いことである、との意見も聞かれました。

研修最終日の修了式では、各々が民族衣装を着て、本研修で印象に残ったことや本研修での成果を発表し、全行程を締めくくりました。

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研修成果発表会の様子
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修了式にて、ミャンマーの民族衣装で

8日間という限られた期間ではありましたが、受け入れる側である本学にとってもミャンマーの医学教育事情などを知る貴重な機会となり、また、貴重な交流の機会を得ることができ、このような相互に実りの多い機会を与えてくださいましたさくらサイエンスプログラムに心より御礼申し上げます。

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帰国前に成田空港にて