2017年度活動レポート(一般公募コース)第19号 (Bコース)
地震学およびそれに関連した固体地球科学に関する共同研究
東京大学教授 木下正高さんからの報告
東京大学地震研究所では、2017年7月3日から21日まで、さくらサイエンスプログラムにより、アジア各国から12名(内2名は本所の負担)の学生を受け入れ、インターンシッププログラムを実施しました。順調にプログラムは終了し、学生および受入教員の双方にとって意義のあるプログラムとなりました。
到着~研究開始
中国、インドネシア、インド、マレーシア、韓国、台湾からの12名の学生たちは、7月2日に全員が無事来日、7月3日にオリエンテーション(木下および国際室による地震研概要説明など)を行いました。
滞在中、学生たちは受入教員のもとそれぞれの研究に従事しました。研究テーマは、「台湾集集地震の破壊過程」、「東北地震の滑り量評価」、「内核の減衰」、「海底下熱水循環」、 「津波モデリング」、「沈み込んだ海山の構造」、「強震動シミュレーション」、「ジャワ島南部の地震ポテンシャル」、「日向灘沖の地震メカニズム」、「地震ノイズ解析」、「干渉SAR解析」、「西スンダ弧のリソスフェア構造」など、多岐に渡りました。
巡検(7/15–17)
7月15、16日は、東北への巡検旅行を行いました。2011東北地方太平洋沖地震の震災遺構である宮城県荒浜小学校、松島、陸前高田(奇跡の一本松)、2008年岩手・宮城内陸地震で崩壊した祭畤(まつるべ)大橋、栗駒山を訪れました。
また7月17日には、清水港にて海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球深部探査センターの地球深部探査船「ちきゅう」を見学しました。
ポスター発表、閉講式
7月20日にポスター発表会にて研究の成果を発表し、続いて行われた閉講式にて地震研究所所長から修了証を受け取りました。
3週間のプログラムを無事終えた12名は、7月22日に離日しました。