2016年度活動レポート(一般公募コース)第405号
物理・化学・生物分野の大学院国際プログラムと世界先端研究の視察
名古屋大学国際教育交流センター教育交流部門からの報告
名古屋大学は、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、日頃より研究交流を活発に行っている南京大学の学生(学部学生9名と引率教員1名)を、2017年3月6日~12日の日程で受け入れました。
一行は3月6日(月)に到着し、オリエンテーションとキャンパスツアーを行った後、国際教育交流センター関係者によるレセプション・パーティーを行いました。
2日目は、午前中に理学研究科・宮崎州正教授研究室と同研究科トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)Tama Florence教授研究室訪問の後、ITbM施設(松本剛教授案内)を訪問しました。
午後には、理学研究科生命理学専攻五島 剛太教授研究室、環境学研究科WALLIS, Simon 教授研究室、宇宙地球環境研究所坪木和久教授研究室を訪問しました。
3日目は、午前中に理学研究科・阿部洋教授研究室と環境学研究科持田陸宏准教授研究室を訪問し、午後は情報科学研究科/未来社会創造機構武田一哉教授研究室、工学研究科巨陽教授、生命農学研究科川北一人教授研究室を訪問しました。
4日目は豊田市にでかけ、トヨタ会館の見学後、トヨタ自動車元町工場見学を行い、トヨタの高い品質を実現させる様々な工夫に感心し、作業者の無駄のない動きに見入っていました。
その後は本学に戻り、本学が輩出した6名のノーベル賞受賞者(野依良治教授、赤崎勇教授、天野浩教授、益川敏英博士、小林誠博士、下村脩博士)の関連施設(野依良治教授記念館、赤崎記念研究館、ES総合館)を見学しました。
5日目は、午前中、未来材料・システム研究所 超高圧電子顕微鏡施設視察(武藤俊介教授案内)と工学研究科未来材料・システム研究所 宇治原徹教授研究室を訪問し、午後には「物理・化学・生物分野の近未来へのイノベーション」と題し、各学生が専門分野の動向と、プログラムを通じて学んだことをプレゼンテーションし、オブザーバーとして参加した本学の学生や関係教員と様々な視点からの意見交換を行うことが出来ました。
その後のフェアウェル・レセプションでも、このプログラムが充実した内容であった感想が述べられました。
6日目は、名古屋城見学の後、トヨタ産業技術記念館、ノリタケの森(セラミック産業展示)を視察しました。展示物を通じて中部地区の製造業の歴史に関する理解を深めたようです。
参加した学生は、全員学部4年生でしたが、すでに全員が中国国内または海外大学大学院への進学を予定しています。専門性の高い真摯な質問が英語で次々と出て来る優秀な学生達で、受入れたいずれの研究室にも大変好評でした。
中には、進学した大学で本学との研究交流に強い関心を持つ学生や、博士後期課程に本学への進学を考えてみたいと述べる学生もいました。
参加学生に本学の研究内容に強い関心を引き寄せ、今後の国際的学術的交流の発展につなげることができたと思われます。