2016年度 活動レポート 第213号:大阪府立天王寺高等学校

2016年度活動レポート(一般公募コース)第213号

台湾の高校2校から10名の高校生が来校しました

大阪府立天王寺高等学校からの報告

大阪府立天王寺高等学校では、今回はじめて、さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、2016年10月21日~10月25日の日程で、台湾の台北市立第一女子高級中学と国立武陵高級中学から10名を招き、交流を行いました。

5日間の交流プログラムの主な内容は下記のとおりです。
①大阪サイエンスデイでの課題研究発表会への参加
②ホームステイ、企業施設訪問(グランフロント大阪 パナソニックセンター)
③科学を通じた相互交流(天王寺高校での授業参加と課題研究発表)
④大学訪問(大阪市立大学医学部スキルシュミレーションセンター)

台湾の高校生と本校生がホームステイや研究発表会、大学訪問等を通じて科学やそれぞれが興味を持つことを英語でコミュニケーションをもち相互理解を深めること目標としました。

スーパーサイエンスハイスクール(以下SSH)である本校が中心となって、毎年秋に大阪のSSH校が一堂に会して研究発表会を行ってきました(大阪サイエンスデイ)。

会場玄関前での集合写真

今年は午前中、大阪府立労働センターを会場として大阪府立高校8校の研究発表の後、台北市立第一女子高級中学の代表生徒が発表を行いました。すべて英語による発表で質疑応答も行われ、参加した高校生は大いに刺激を受けました。

台北第一女子の代表生徒による発表の様子

午後からは、会場を天王寺高校に移し、各教室などでの分科会では国立武陵高級中学の代表生徒による発表や体育館でのポスターセッションにも参加しました。本校生の「うなり」現象に関する発表では、招へい者の興味関心が高く、活発な質疑応答がなされました。

国立武陵高級中学の代表生徒による発表の様子
天王寺高校体育館でのポスターセッション

グランフロント大阪のパナソニックセンターでは、最新の住まいの設備を見学。専門のスタッフの案内のもと、日本企業の最先端技術に触れ、多くの質問が招へい者から出され、盛り上がりました。最高のオーディオと性能を引き出す理想の部屋ではクラッシクや流行の音楽などを聞きました。

専門スタッフによる説明を聞く様子
最新オーディオによる音楽を視聴

大阪市立大学医学部スキルシュミレーションセンターでは、大学教員の指導のもと、実際に医学部生が受ける実技講習を本校生と一緒に体験しました。

聴診器で心音を聞くシュミレーターや、内視鏡による手術をイメージした訓練機器で、両手を使って手術器具を操作するなどしました。医学に興味をもつ招へい者もおり熱心に取り組んでいました。

聴診器シュミレーターでの実習
内視鏡手術シュミレーターでの実習

プログラム全体を振り返って、5日間という短い日程ではありましたが、いろいろな場面で英語による交流が頻繁に行われ、科学やそれぞれが興味を持つことを英語でコミュニケーションをもち相互理解を深めるという目標は達成されたと思います。

2017年春には天王寺高校生約30名が台湾を訪れ、両校と交流をもつことが決まっており、今後も相互交流が続くことになります。

天王寺高校会議室での歓迎会での様子