2016年度活動レポート(一般公募コース)第187号
日韓の架け橋となることを目指した共同研究プログラム
東邦大学理学部化学科からの報告
さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、平成28年12月9日から12月18日までの10日間、韓国国立慶尚大学校の博士課程大学院生2名と教員1名を、東邦大学理学部化学科(千葉県・船橋市)に招へいしました。
来日した9日から11日の3日間は、東邦大学複合物性研究センター国際シンポジウムに参加し、10日、11日の両日ポスター発表を行い、お二人とも優秀ポスター賞に選ばれました。
12日は千葉工業大学新習志野キャンパスを訪れ、今後の共同研究内容について詳細に研究打合せをおこないました。
13日は、韓国国立慶尚大学校朴先生の母校である東京大学を訪れ、共同研究の打合せを行ってきました。
14日は、千葉市にある千葉科学館と市川市にある千葉県現代産業科学館を見学しました。
15日は、朴先生と招へい学生のお二人が、それぞれ60分、30分、30分間、大学院・教員に対して英語でセミナーを行い、活発な質疑応答がなされました。
16日は、東邦大学の学部学生と大学院生が、招へい者に自分の研究内容を説明するグループワークを実施しました。
帰国前日の17日には、Chiba Cross School Science Forum(千葉市千葉生涯学習センター)に出席し、指導助言者として、中・高校生の研究発表会に参加しました。
18日は成田山新勝寺を訪れた後、成田空港から帰国しました。
休みが全くないハードな10日間でしたが、充実した日々をおくっていただきました。
今回の招へいは、共同研究を促進したばかりでなく、学生への教育面についても、とても大きな効果を与えました。
日頃、外国人と接する機会が少ない本学学生にとっては、英語での会話に対する障壁が劇的に低下したばかりでなく、異なる文化を身近に感じる絶好の機会でもありました。
特に、学部学生にとっては英語で研究発表するのは初めてのことであり、大変な刺激になったと考えています。
さくらサイエンスプログラムがきっかけとなり、韓国慶尚大学校の招きで平成29年3月9日から4日間,本学若手教員と大学院生合わせて8名が韓国晋州市を訪れ、合同シンポジウムが開催されることが決まりました。
このような、若い世代の研究者を巻き込んでの草の根レベルでの交流こそが、これからの良好な日韓関係を築く礎になると考えています。
その点から考えても、本プログラムは次世代を担う若手研究者や学生にとって大変有意義なプログラムであると感じています。