2016年度活動レポート(一般公募コース)第117号
最先端の再生可能エネルギー研究分野での国際交流
弘前大学国際連携本部からの報告
弘前大学北日本新エネルギー研究所では、さくらサイエンスプログラムにより、平成28年11月6日(日)から11月13日(日)までの8日間、当研究所の部局間協定校である中国・太原理工大学から大学院生4名、タイ・タマサート大学から大学院生及び学部学生それぞれ1名、国際共同研究を実施しているインドネシア・バンドン工科大学から学部学生2名の計8名の優秀な学生を招き、最先端の再生可能エネルギー研究分野での交流を実施いたしました。
1日目は、北日本新エネルギー研究所にてオリエンテーションを実施し、2日目は、当研究所ツアー、太陽光発電設備の見学の他、研究所所属の学生との交流会を行い、学生たちは自己紹介をした後、お互いの研究分野、出身国の習慣や文化などについて語り合いました。
3、4日目は、北日本新エネルギー研究所教員による地熱及び海洋・風力エネルギーに関する特別講義、当研究所に所属する学生の研究活動の見学及び共同実験などを通して、本学教員、学生らとの交流を深めました。
5日目には、本学佐藤敬学長、吉澤篤企画担当理事・国際連携本部長、郡千寿子研究担当理事らを表敬訪問し、本学文京町キャンパスのキャンパスツアーや理工学部自然エネルギー学科などの教員の研究室を訪問し、各研究室の学生との意見交換などを行いました。
6日目にはバイオマスエネルギー転換実験及び最終講義に引き続き修了式が行われ、北日本新エネルギー研究所村岡洋文所長から学生1人1人に修了証が授与されました。
翌日の現地活動最終日には、収穫期を迎えた青森市内のりんご園でのりんごもぎ体験、青森市文化観光交流施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」での青森ねぶた観賞、縄文時代前期~中期の遺跡で日本最大級の規模を誇る「三内丸山遺跡」見学など、青森県に特有の文化を体験しました。
この度は、弘前大学として初めてのさくらサイエンスプログラムへの参加でしたが、中国、タイ、インドネシアから来日した学生からは、「このプログラムに参加して自分の視野が広がった。」「日本が好きになった。また留学生として日本に来たい。」という言葉が聞こえてきました。
今回の本学北日本新エネルギー研究所での学生受入プログラムが、未来の新エネルギー研究者の育成に寄与するとともに、次世代の国境を越えた共同研究へとつながっていくことを祈ります。最後に交流の機会を与えてくださったさくらサイエンスプログラムと交流の実施にあたりご支援くださった関係者各位に心より感謝申し上げます。