2016年度活動レポート(一般公募コース)第94号
先端的医療科学技術領域における連携イニシアチブ
岡山大学大学院自然科学研究科教授 妹尾昌治さんからの報告
さくらサイエンスプログラムにより、2016年9月4日〜10日の日程でインド国立ラジーヴ・ガンディ生物工学センターから、バイオインフォマティクス分野の教員、研究者、ポスドク、学生の計9名を招へいしました。
初日の午前中、本学グローバルパートナーズが、一行の皆さんへ本学の概要を説明した後、キャンパス内の主な施設設備を案内しました。午後には、大学院自然科学研究科長と工学部長による教育研究の概要について説明のほか、自然科学研究科博士後期課程の学生と教員から研究についてプレゼンテーションが行われ、質疑応答と意見交換が行われました。夕方には交流会を開催し、研究担当理事をはじめとする本プログラムに協力いただいている教員らと交流を深めました。
2日目の午前中には、研究担当理事、副学長を表敬訪問した後、医歯薬学総合研究科の薬学系研究室を訪問しました。薬草園を見学するとともに教員から研究紹介が行われました。午後には自然科学研究科へ場所を移し、生命医用工学分野の研究室を見学しました。その後開催されたワークショップでは、相互の研究内容についての紹介のほか、活発な質疑応答と意見交換が行われました。
3日目は、医学系キャンパスにて、岡山大学バイオバンクの施設を見学し、相互の研究内容について意見交換が行われました。午後には、医学教育総合開発センターにおいて体験学習が実施されました。医学研究の紹介や、招へい学生からの研究紹介が行われ、意見交換が行われました。
4日目は、関西に移動して、理化学研究所を訪問しました。午前中は生命システム研究センターにおいて、1分子を計測観察する先端技術の説明を受けました。また、計算科学研究機構を訪問してスーパーコンピュータ「京」を見学し、詳細な説明を受けた後、質疑応答を行いました。
5日目は、東京大学医科学研究所を訪問して、ヘルスインテリジェンスセンターの健康医療データサイエンス分野における研究内容の紹介を受け、意見交換を行いました。また、スーパーコンピュータも見学させていただきました。
以上のような概要で、本プログラムを実施させていただきましたが、特別講義、研究施設見学、実体験学習、ワークショップ等の豊富な内容により、日印両国の青少年の交流を深めることができたと思います。今後もこの交流を継続し、最先端の研究を通して、学内・外の研究者とラジーヴ・ガンディ生物工学センターの関係を元とした、幅広いネットワークが構築され、日印両国のさらなる研究交流の発展に繋がることを期待しています。