2016年度 活動レポート 第19号:鈴鹿工業高等専門学校

2016年度活動レポート(一般公募コース)第19号 (Aコース)

中国の技術系学生がロボット技術など日本の技術を学ぶ

鈴鹿工業高等専門学校 国際交流委員長 川口雅司さんからの報告

平成28年7月9日から16日まで、中国の常州信息職業技術学院より学生10名および教員1名を招へいし、交流プログラムを実施しました。鈴鹿工業高等専門学校と同学院とは2006年に学術交流協定を締結し、ほぼ隔年で学生同士の相互交流が行われています。今回はさくらサイエンスプログラムに採択されたことで、例年に比べて非常に充実した交流プログラムを実施することが出来ました。

7月9日に来日し、鈴鹿高専にてオリエンテーションを行い、翌10日は伊勢志摩方面を見学し、昨年、中国での同学院における研修に参加した在校生、卒業生も駆けつけ、学生同士の交流も深めました。この地域は、平成28年5月に開催された伊勢志摩サミットで国際的にも注目を浴びた場所でもあり、両国の学生たちは国際化について真剣に考えるきっかけも得たようでした。

11日、12日は新田校長との面会、学生実験見学、クラブ活動見学、中国語を含む授業聴講などを精力的にこなしたほか、12日午後は名古屋市科学館を見学しました。参加学生は身近に使われる科学技術にも興味を示しました。

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中国語授業見学:7月12日(火)

13日は電気電子工学科でのものづくり体験、電子情報工学科のロボット体験、生物応用化学科での液体窒素等を使った実験等、受け入れ校のノウハウも生かしながら参加者にも実際に科学技術を経験して頂くことを主眼に置いたプログラムを実施しました。特に鈴鹿高専は「社会的な課題を解決するロボットエンジニア育成事業」の拠点校として全国高専で唯一採択されており、今話題の「Pepper」等の先進的なロボット技術にも触れることができ、参加者も高い関心を示しました。さらに、放課後は茶道体験や寮祭見学も行うなど密度の濃い一日を過ごしました。

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電気電子工学科ものづくり体験:7月13日(水)
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電子情報工学科でのロボット体験:7月13日(水)

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生物応用化学科での実験:7月13日(水)
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茶道体験:7月13日(水)

14日は午前中「AGF鈴鹿」においてコーヒー等の製造現場を見学しました。午後には、鈴鹿市長を表敬訪問し、日中両国の文化についてなごやかな雰囲気で意見交換しましたが、当日は、中日新聞、伊勢新聞の取材も受け、翌日に記事が掲載されました。夜は本校学生、教職員を交えた交流会が実施され、お互いの学校生活や日本文化などについての話題で盛り上がりました。

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工場見学(AGF鈴鹿):7月14日(木)
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鈴鹿市長訪問:7月14日(木)

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交流会:7月14日(木)

15日の午前中には、本校のクリエーションセンターで創造工学等で使用する3Dプリンタなどの先進設備を見学しました。創造工学は毎週金曜日の午前中に4年生全員が小グループに分かれて取り組む、学科横断型の特徴ある本校の取り組みです。

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クリエーションセンター見学(3Dプリンタ):7月15日(金)

井瀬副校長より修了証が授与された後、午後は名古屋城、徳川園を見学し、予定通りのスケジュールを終え、大きな成果と思い出を胸に翌16日に帰国しました。本プログラムの実施に関して多大なるご支援を頂きましたJSTおよび関係の皆様に深く感謝申し上げます。

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修了証授与:7月15日(金)