2016年度 活動レポート 第10号:国際医療福祉大学

2016年度活動レポート(一般公募コース)第10号

ベトナムにおけるリハビリテーション医療分野の発展のために

国際医療福祉大学からの報告

国際医療福祉大学は6月29日から7月8日までの10日間、さくらサイエンスプログラムの支援により、本学が学術交流協定を締結しているベトナムのハノイ医科大学・ホーチミン市医科薬科大学の教員2名・学生10名を招聘しました。

「ベトナム医学生に対する先進的リハビリテーション医療分野での人材育成支援」をテーマとして、ベトナムの医学生に対して日本の先進的リハビリテーション医療に関する技術・知識及び最先端医療等を学んで頂き、将来のベトナムにおける医療水準向上に寄与できるような人材育成の支援を目指すことが目的でした。

初日に本学成田キャンパスの成田保健医療学部において講義を受けた後、東京に移動しました。東京では本学大学院教員による講義をはじめ、関連病院や関連施設の見学を行いました。

成田空港に到着
成田キャンパス保健医療学部言語聴覚学科での講義

その後、新幹線で栃木に移動し、大田原キャンパスにて、保健医療学部の教員による講義、ならびに国際医療福祉大学病院での講義および見学を行いました。

講義では、日本の先進的リハビリテーション医療・先進的医療分野をはじめ、日本の社会保険制度や高齢化社会におけるリハビリテーションの役割など、について、日本とベトナムでの文化・社会の違いなどに触れながら、基本的な背景を理解して頂きました。その上で病院や福祉施設で実際に行われているリハビリテーションを見学したり、教室で実習を行ったりしました。

大田原キャンパス保健医療学部理学療法学科での講義
国際医療福祉大学病院での先進的リハビリテーション医療に関する講義

また、日本文化体験として、夏の風物詩である風鈴を作成したり、浴衣を着たりして日本の文化にも触れて頂きました。

日本の文化を体験

このプログラムは、本学とベトナムの協定校2校の教員・学生が意見を活発に交わし、交流を深めるとともに、日本に興味を持っていただく絶好の機会となり、「日本に是非また来たい」「次はもっと長い期間、研修や研究で来日したい」等、参加者全員から感想が聞かれました。このような機会を与えて頂きました科学技術振興機構の関係者の皆様方に、この場をお借りしまして深く御礼申し上げます。

国立障害者リハビリテーションセンターの見学
修了式後に記念撮影