2016年度活動レポート(一般公募コース)第3号
意欲溢れる中国からの訪日団の今後に期待
科学技術国際交流センター(JISTEC)からの報告
2016年6月20日~6月24日の日程で、一般社団法人科学技術国際交流センター(JISTEC)は「科学技術の発展を促進する科学技術人材の育成と国際共同研究の推進」をテーマに中国の若手行政官15名を招へいしました。
中国国内各地からの参加で、参加者同士は中国出発前の前泊のホテルで始めて顔合わせをし、ミーティングをしてきたとの事でしたが、驚くほどチームワークが良く、意欲溢れる訪日団でした。
今回は産学官連携の具体的な事例の紹介を主眼目に、環境配慮や省エネルギーを意識した事業を日中で行っている㈱グローバル・アクシス社の訪問、産学官連携を積極的に行い、中小企業をサポートしている大田区の産業プラザの訪問、大学の研究成果を基盤としてベンチャー創出を行っている電気通信大学産学官連携センターの訪問、科学技術振興機構などの訪問を行いました。
各機関において参加者は熱心に講演を聴き、各自の出身地域の状況を踏まえながら予定時間を超過するほどの多くの質問と、活発な意見交換が行われました。また大田区では実際に区が支援している工場アパート内の企業2社を訪問し、電気通信大学との連携により開発中の義手の体験や、寝たきりにさせないための介護ベッドの体験などをして、中国において新産業としてのビジネス展開が可能かなど、関係機関の方々との今後の連携に期待を寄せていました。
日本科学未来館では、貸出スマートフォンにインストールされたアプリを使用することにより、各展示が母国語で理解することができ、最先端の科学技術に関する展示を興味深く見て回りました。各自のペースで見学できたことにより、参加者はそれぞれの意見で盛り上がり参加者同士のコミュニケーションの活性化にもつながりました。
文化体験では、皇居、東京タワー、都庁、浅草、築地市場、憲政記念館などを訪れ、様々な日本文化に触れ、きれいな青空やゴミが落ちていない街並み、忘れ物を届けてくれる善良でやさしい日本人に感激していました。
報告会においても、参加者から「日本のことをもっと知りたくなった。実りのある5日間であり大変勉強になった。日本語を勉強するという目標ができた。再度来日したい」という感想を聞くことができました。今回の訪日団は特に終始勉強熱心で、日本の技術とサービスに高い関心を抱いていました。
今回の交流活動実施にあたりご支援くださった関係各位には心より御礼申し上げます。