さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第36号
台湾からの高校生が台北駐日経済文化代表処を訪問
国立研究開発法人科学技術振興機構
8月5日(水)午後2時、さくらサイエンスさくらサイエンス・ハイスクールプログラムで来日中の台湾からの高校生10名と引率者の台湾行政院国家学委員会科教処の楊舒涵教授の合計11名が、炎天下の中、東京白金台にある台北駐日経済文化代表処を訪問しました。
まず、来日後に急用で帰国された代表の沈斯淳氏から託された、副代表郭仲熙氏が挨拶されました。郭副代表は「台湾と日本は長期に亘って科学技術、人文、経済などさまざまな交流を続けてきました。台湾にとって、日本が非常に重要なパートナであります」と語られ、また、科学技術振興機構(JST)から、この交流の機会を提供していただき、大変ありがたいです。御礼を申し上げます」と述べました。
さらに郭副代表は、生徒たちに「この貴重な機会を大事にして、日本の優れた科学技術を自分の目で確かめ、覚えて、将来、台湾、またはアジアの科学技術に貢献してほしい」と語りました。
続いてJST沖村憲樹特別顧問がこの事業の主旨などについて説明しました。沖村氏は、「最優秀の高校生が選ばれて来日してもらいました。一流の大学と研究所を見てもらい、最高の科学者の講義を聞いていただきます」と説明し、さらに次のように語りかけました。
「これは日本を好きになってもらうことや、日本に留学してもらいたいためではなく、多くのノーベル賞を輩出する日本の研究環境や最高の研究者のマインドに触れてもらいたいためです。それが未来の科学技術を支える諸君たちの人生にとって、きっと役立つと信じているからです」
この言葉に、真剣に聞いている学生たちが納得したように何度もうなずいていました。最後に、代表処科学技術部洪儒生部長が代表処の設立の経緯や組織などを紹介し、生徒たちは用意されたケーキを食べながら、楽しい歓談の場となりました。
猛暑の中のタイトなスケジュールの中で、和やかなひとときを過ごしました。