さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第34号
さくらサイエンスプログラム高校生第4グループの修了式
実り多かった成果と思い出を語り合う
国立研究開発法人科学技術振興機構
来日中の高校生コース第4グループの修了式が、7月17日にオリンピック青少年センターで行われ、1週間の楽しくも有意義だった思い出を締めくくった。
JSTの中村理事長から修了証が手渡された。
全員で記念撮影
修了式では、文部科学省、外務省、中国大使館からの代表が、さくらサイエンスプログラムの企画の意義や効果などを語り、来日した高校生たちが将来、日中の交流だけでなく世界に貢献する科学者になってほしいとのメッセージを述べた。
続いて中国の生徒代表が、大学や研究室を訪問して実際の科学研究の現場に接した感動を語り、特にノーベル賞受賞者の白川英樹先生の実験研修が有意義で楽しかった思い出を語った。そして科学者として真摯に取り組んでいる姿を身近に接した感動も語った。
また、日中の高校教育の現場の違いを語った代表もいた。中国は知識を詰め込む教育だが、日本は実践を大事にしている様子が分かった。日中の双方にいいところがあり、これからそのいいところを融合させると非常にいい教育現場になるのではないかとの趣旨を語り、並み居る日本側の指導者らを驚かせた。
修了式の後は、さよならパーティに移った。楽しかった思い出を語り合いながら後半は、地域の伝統芸能などを披露する余興になった。 北京、山東省の高校生らは、大きな扇子を使った体操の演武を披露したり、有名な中国の詩の朗読などで楽しいパーティに華を添えた。
最後の挨拶に立った沖村憲樹・さくらサイエンスプログラム推進室長は、「皆さんが将来、日本に再び来てもらうために招へいしたのではなく、皆さんが将来、世界に貢献できる科学者になってもらいたいと思って招へいした。そのために世界トップクラスの大学、研究所、そしてノーベル賞受賞者の講演を聴いてもらった」とスピーチして、高校生たちを感動させた。