2015年度活動レポート(一般公募コース)第158号
東南アジアからの参加者と共に、実り多い「ヒロシマカンファレンス」を実施
広島大学歯学部からの報告
広島大学歯学部
平成27年10月22日~29日の日程で、東南アジア5か国7機関(インドネシア【アイルランガ大学、トリサクティ大学】、ミャンマー【ヤンゴン歯科医学大学、マンダレー歯科医学大学】、マレーシア【マラヤ大学】、タイ【マヒドン大学】、ベトナム【ホーチミン市国立歯科口腔病院】)から若手教員9名を迎え、交流プログラムを実施しました。
本プログラムは、若手教員を招聘し、本学で展開している国際的な活動や最先端の研究、日本の歯科系企業等の最先端技術について知っていただき、将来の本学教員との共同研究、本学大学院進学に向けて基盤づくり、関係づくりを行うことを目的に実施したものです。
10月22日に来日した一行は、23日~25日に広島大学歯学部が主催して開催された国際学会「ヒロシマカンファレンス」に出席し、ポスター発表等を行いました。また、26日には、広島大学歯学部の若手研究者とヒロシマカンファレンスに参加した若手の研究者が参加して「ヒロシマ平和セミナー」が行われ、本プログラム参加者がそれぞれプレゼンテーションを行ったほか、意見交換等を行いました。
10月27日~28日は京都、東京に移動し歯科関連企業を訪問しました。27日は、京都で株式会社モリタの京都工場を視察し、普段自分たちが診療等で使用している機器が組み立てられる様子を見学し、また、実習用ロボット等の最先端機器を体験しました。
10月28日は、東京の株式会社ジーシーのGC Corporate Centerを訪問し、最新の歯科材料、チェアー等機器の見学の後、同センターに併設するカフェ「Kamulier」において、嚥下や咀嚼が困難な方でも楽しめるケーキの試食をしました。
今回は、昨年度にさくらサイエンスプログラムとして実施したプログラムよりも、一日日程を延長し、ヒロシマカンファレンスへの参加等、より多くのイベントを盛り込んだ充実したプログラムとなりました。
本プログラムへの参加により、広島大学歯学部および日本の歯学関連の研究や技術の先進性と国際的な教育・研究活動を、一端ながらも十分に理解、体験していただけたものと考えております。また、レクチャーの受講や見学だけではなく、プレゼンテーション等、参加者たちが主体的に行う活動を多く盛り込むことができたため、参加者にはより実りの多いプログラムになったのではないかと考えます。
実施後のアンケートでは、全般的に好意的な回答を多数いただき、参加者の多くが大学院生や研究者として、また日本、広島大学歯学部に来たいと回答しました。