2015年度活動レポート(一般公募コース)第131号
グローバルな視野によるものづくりを進めるために
熊本大学工学部からの報告
熊本大学
熊本大学工学部グローバルものづくり教育センターでは、国際的な連携によるものづくりに対応できる学生を育てるため、同様の教育センターを構える韓国の東亜大学校と合同で、「日韓合同デザインキャンプ」を行っています。
今年度は、8月17日(月)~26日(水)の10日間、熊本大学にて「高齢者支援グッズ・社会対応システム」をテーマにコンテストを行いました。日韓それぞれ36名の学生が日韓混成の9グループに分かれ、共同作業を行うもので、ここに、かねてより参加希望のあった台湾の高雄第一科学技術大学より9名の参加学生および1名の引率者を本プランにより招聘しました。
国立高雄第一科技大学は1993年に創立された台湾南部で初の科技大学で、グローバルな視点から台湾ハイテック産業の人材育成に力を注ぎ、特色のある教育活動に取り組んでいます。本事業に参加した学生は、送り先機関である同大学工学院の選抜を受けた学生で、今年度の応募者は45名、うち成績優秀者9名が選抜されました。
具体的なスケジュールは、8月16日(日) 日本到着、17日(月)施設見学、18日(火)ガイダンス、作品の構想、設計、19日(水)中間発表 20日(木)研修旅行、21日(金)~24日(月) 作品の設計、製作、買い出し、25日(火)試演会、発表会、表彰式、レセプション、8月26日(水)帰国、という内容でした。
熊本大学工学部グローバルものづくり教育センターは、ものづくり実践力教育プログラムを開発し実行することで、先導的エンジニア、プランナー、リーダー、アントレプレナーを養成することを目的とし、ものづくり実践力と起業精神を有する企業リーダーや技術者の育成を目指しています。
「日韓合同デザインキャンプ」は平成22年から実施されていて今回で第6回となり、過去5年韓国東亜大学で3回、本学で2回開催されています。昨年度は、タイのカセサート大学より2名の学生と1名の引率教員が参加しました。当センターのプログラムを用い、専門の知識を持ったセンター教員及び技術職員が指導を行うことで、先端の技術を修得できる内容となっています。そこでは、英語を主としたコミュニケーションで、異なる文化を持った学生が意見の交換・共同作業を行い、国際的な視野を持った学生を育て、互いの関心を増し理解を深めることも期待されています。さらに、来日する学生にとっては日本における科学技術の知識を得る機会としてもらい、学生の飛躍の機会となることを期待しています。