2015年度 活動レポート 第33号:創造性の育成塾(3)

2015年度活動レポート(一般公募コース)第33号

第10回創造性の育成塾・JSTさくらサイエンスプログラム 報告書(3)
まとめの発表 ~有馬朗人塾長 閉塾・修了式

創造性の育成塾

日時:2015年8月6日(木)16時~
場所:一般社団法人 人材開発センター富士研究所 富士Calm

全ての講義が終了し、まとめの発表会を行いました。この一週間で学んだことを、塾生ひとりひとりが発表します。

・たくさんの分野を勉強し、つながりを見つけたい
・科学オリンピックに挑戦したい
・当たり前だと思うことに疑問を持ち、幅広い視野を持ちたい
・必死に努力して夢を叶えたい
・自分の興味の持った分野について知識を増やしていきたい
・出会った仲間とのつながりを大切にしていきたい
 

自分がこれから実践していきたいこと、目指したいことを見つけた塾生もいました。

・何事にも疑い、疑問を持つこと
・他人の意見を受け入れ、自分の考えを見直すこと
・新しいことを見出すために幅広く勉強すること など、
 

夏合宿に参加したことで、自分が大きく成長した、将来の夢を持つことができたと発表する塾生が多くみられました。

まとめ発表会の様子
発表する中国からの参加者
発表するインドネシアからの参加者

最後の講義を前に、塾生たちのいる教室はいつもより緊張感が漂っています。そこに有馬先生の登場。「おもしろかった?たくさん勉強した?」と有馬先生が問いかけると、塾生たちから元気な声が返ってきました。「もし、地球の断層写真を撮ることができれば、さまざまな物理学現象が解明されます」地球の断層写真を撮ることは有馬先生の夢であり、今後期待している分野のひとつだそうです。現在、すでに山の断面は観察できて、溶岩の様子などが見られます。

また、この技術を使って、メルトダウンした原子炉の内部の様子も明らかにすることができました。2011年3月11日以降、多くのデータを積み重ねた結果、メルトダウンしたものがあるに違いないと分かってきたのです。「地球の内部を見るために、ニュートリノを利用する価値があります。」と有馬先生。超新星が爆発したとき、ニュートリノの数が急増しました。それは偶然見つかったそうです。電線に電流を流すと磁界が発生するのも、偶然見つかったといわれています。

最後に有馬先生は「こうした偶然が科学の発展を導くのですよ」と、塾生にアドバイスをしていました。そして、有馬先生から修了証書を受け取り、夏合宿のすべての講義が終了しました。

閉塾式でお話する有馬塾長
最後の講義に耳を傾ける塾生たち

特に最終日には、まとめの発表や修了証書の授与など、塾生たちにとって緊張する場面が多く、修了式の後はほっとひと息ついていました。遠く海外から来た塾生たちも、慣れない環境の中、頑張りました!

修了証を受け取るベトナムの参加者
すべての講義が終わりほっとひといきの塾生
アジアからの参加者たち