さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第15号
根岸英一先生の朝食会と特別講義
独立行政法人科学技術振興機構(JST)
さくらサイエンス・ハイスクールプログラム第2陣の3日目、ノーベル賞受賞者の根岸英一博士との朝食会と特別講義がありました。
根岸先生にとっては2回目の特別講義であり、朝7時20分には宿舎に駆けつけ、高校生らと朝食のテーブルを囲みました。先生を取り囲んだ生徒たちは、まったく臆することもなく英語で次々と質問をしていました。
根岸先生は終始にこやかな表情で高校生の質問に丁寧に答えていました。朝食が一段落したころに、待ち構えていた生徒たちが次々と根岸先生との記念写真を撮影しました。高校生たちは楽しく思い出に残る時間を過ごしたようで満足そうでした。
朝食会のあとは特別講義です。冒頭は前回と同じように「科学者としても人間としても大切なのはABCです。Aは何事にも野心的に取り組むAmbition、Bは基礎を重視するBasic research、そしてCは想像性のCreativityでもあり、触媒のCatalyst でもある」と語りかけました。
さらに化学触媒の歴史的な研究の流れやノーベル賞受賞業績となった「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」について、その発見の経緯や原理などを説明しました。