2014年度 活動レポート 第82号:宮崎大学・国際連携センター(2)

2014年度活動レポート(一般公募コース)第82号

ベトナム水環境研究所とのヒ素汚染地下水対策に関する技術研修と共同研究 その2

宮崎大学・国際連携センター 伊藤健一

視察を終えた後は、同じくさくらサイエンスプログラムで同時期に来訪していた、鉱山被害や環境問題に関する共同研究と交流を行うモンゴル国立大学の学生、ならびに科学交流の高雄市立高雄高級中学の高校生およびその招へい者である宮崎県立大宮高校の高校生らが参加し、宮崎大学にて“International Workshop on the Arsenic Mitigation and Clean Water Supply”を開催しました。

ワークショップ開会の辞。
ワークショップ 高校生も参加。

本学からは、教員だけでなく関連分野の企業技術者、宮崎市上下水道局などの行政の専門家らも参加して講義を行い、日本の水利用、水処理、関連廃棄物の処理などに関する技術を伝えました。

参加者らの講演。

ワークショップ後は、ベトナムIWEで現在検討が進められているヒ素除去材料に関して、性能評価や課題抽出に関する共同研究を行い、技術的、学術的討議を交わすとともに、今後の協同的取り組みについて協議しました。

共同研究。

分析講習。


会期終了に際しては、送別会を行い、ベトナムIWE代表者からは感謝の辞と今後の関係継続についての期待の言葉が述べられました。宮崎滞在の最終日には、宮崎大学学長を表敬訪問し、今後、宮崎大学とIWEで覚書を交わして、学術・研究の交流を進めていくことで合意しました。

閉会挨拶。

学長表敬訪問。


Certification授与。

以上の通り、無事に研修と共同研究を終えてIWE一行は9月6日に帰国の途に就きました。その後、相互の機関の理解のもとに円滑に手続きが進められ、10月23日には、学術交流に関する協定が締結されました。今回のプラン実施は、今後の両機関の学術交流、技術協力の活性化をもたらし、ベトナム技術者の来訪、留学の期待を高めるに十分な成果を残しました。