2014年度 活動レポート 第78号:東京理科大学・理工学部(3)

2014年度活動レポート(一般公募コース)第78号

西安交通大学と東京理科大学の学生短期交流 その3

東京理科大学・理工学部 川口靖夫

さくらサイエンスプログラムによる招へいで、私達の工夫したプログラムを円滑に進めることができました。
中国からの参加者は日本を体感し、日本の科学技術・文化を知り、若者同士の友情を育み、得られた貴重な経験をお土産にして帰っていきました。
日本側の教員・学生にとっても視野を海外に広げるすばらしい機会になりました。

さようなら、再見、see you again!
 

招へいされた学生の感想文です。

「この交換プログラムから得たこと」
熊 熙(Miss Xiong Xi)、西安交通大学、化学工程学院

 

日本は驚くべき国です。これが私の日本に対する第一印象です。景色は美しく、街路はとても清潔、誰も公共の場所で大声を出さない、人々は親切で友好的。これらは日本についてよく知られていることです。
それに加えて私は他のことに気付きました。エスカレーターに乗る時に、人々は急いでいる人のために左側に立ちます。これはとても思いやりのあることです。そしてどんな店やレストランに入っても、お店の人やウェイターはいつも微笑んで温かく挨拶してくれ、本当に気持ち良く感じます。一般に日本の人はサービスの仕事をとても上手にできるのだと思います。
科学未来館を訪問したときは、また別の強い印象を受けました。ロボットの「アシモ」はとても面白かったです。そこで私は、子供たちが基礎的な科学知識と楽しみと両方を得られるように特別に設計された、いくつかの装置があることに気付きました。日本の人たちは基礎教育に力を入れていることがわかり、これは子供たちが将来能力を伸ばすことに深く影響すると考えます。
東京理科大学にある光触媒国際研究センターと、つくばの高エネルギー研究所の見学では多くのことを学びました。私はこれらの先端科学について本やテレビで勉強してきたのですが、ここで装置を自分の目で見て、触ることもできるのは本当に新しい経験になりました。
そして私は研究者としての責任ということに思い至りました。高価で先進的な機器を扱う時、時間を無駄に使っていたら納税者はそのお金を払ったことを残念に思うでしょう。研究者は何かを成し遂げるために最善を尽くさなければならない。私は藤嶋教授がかつて「研究者のすることは人類に意義のあることでなければならない」と述べていたことを思い出しました。
まったく同感です。これは言うは易く、行うは難いことです。私はこの言葉は全ての研究者が銘とすべきと思います。そして私は将来優れた研究者になれたらと心から願います。
まとめると、今回は本当に忘れられない訪問になりました。これは私の初めての外国旅行で、いくつもの鮮烈な経験をしました。
この訪問の本当に重要なことは私が得た個別の知識ではなく、私の心に生じた変化です。私はこの変化は私が将来勉強するうえで重要であると確信します。
最後に、私は東京理科大学の川口教授、先生方、学生の皆さんに謝意を述べたいと思います。滞在する日々に付き添い、応対してくれてありがとうございました。私は心から感謝し、友情をいつまでも大事にします。私はいつかまた帰ってきて皆さんに再会したいです。ありがとうございました。