2014年度 活動レポート 第73号:JST社会技術研究開発センター(RISTEX)

2014年度活動レポート(一般公募コース)第73号

日中環境ワークショップで中国科学院の研究者を招へい

JST社会技術研究開発センター(RISTEX)

独立行政法人科学技術振興機構(JST)と中国科学院(CAS)は、広域化している環境問題が日中双方の課題であるとして共同研究を進展させるプログラムを企画しています。

JST社会技術研究開発センター(RISTEX)は、さくらサイエンスプログラムプログラムの一環として、中国科学院都市環境研究所(IUE)より若い研究員2名と国際担当1名を招へいしました。
日中環境ワークショップの日本開催にむけた実務的理解の促進を図るとともに、大学等研究者とのテーマ設定と今後の展開に関する議論を詰めることにしました。
日中が連携して社会科学、システム工学、都市科学等の学際的研究テーマに取り組むことで共通認識を持ち、システマティックにアプローチすることについて意見交換しました。

社会技術研究開発センターの活動紹介。人文社会科学と自然科学の融合をめぐる活発な議論が行われた。

中国側研究者の研究紹介。低炭素社会戦略センターとの間で低炭素社会システムの構築について、熱心な意見交換が行われた。

横浜国立大学佐土原教授の研究グループとの意見交換。両国研究者に共通するテーマが多く、研究手法や機材など具体的な話題で議論が盛り上がった。

JSTとCASは平成26年2月に、中国で第1回日中環境ワークショップを開催しました。さらに平成27年4月17日-21日に日本で、第2回日中環境ワークショップを開催する予定です。その開催要項についても双方の意見を出し合いました。

一行は(1)JST・RISTEX等の事業理解と実務的議論、(2)大学等研究者との環境科学技術に関する議論、(3)イノベーションジャパンなどの視察・研修を実施しました。
日中の専門家が意見交換し、それぞれの課題を提起し、これから取り組むべきテーマや具体的な方針を出し合い非常に実り多い内容でした。

帰国するにあたって中国側の方々からの感想を紹介します。


* さくらサイエンスプログラムに満足する理由について
  • 自分の関心と研究分野にぴったりな訪問先を手配してくれた。しかし、移動時間が少し長かった。
  • 今回の訪問を通じて、日本の協力組織に対する理解を深め、今後の展開可能性について交流ができた。今回の訪問は将来における双方のより実質的な協力につながると信じる。

* 一番印象に残ったことについて
  • 東京の社会環境と秩序のよさ。
  • 日本側スタッフの仕事に対する熱意と真剣さ、他者に対する優しさ、フレンドリーな態 度が一番印象深かった。

* どんな形で再来日したいか
  • 日本の研究者と共同で研究プログラムを申請したい。
  • 日本の博士後期課程で勉強したい。