2014年度活動レポート(一般公募コース)第68号
東北大学大学院医学系研究科&東北多文化アカデミーついに始まる その2
東北大学
石巻赤十字病院見学
8月23日(土)石巻赤十字病院で、2011年3月11日に起こった東日本大震災に石巻赤十字病院でどんな対応が行われたかについてのレクチャーを伺い、震災当日のビデオを拝見しました。石巻赤十字病院は、東日本大震災発生以前から、石巻圏の災害拠点病院としての役割を果たすべく、日ごろからさまざまな訓練も行ってきましたが、震災発生当日のビデオには、職員が訓練以上に一丸となって、医療拠点としての役割を果たす姿が映し出されていました。
レクチャー終了後にも、訓練がどのぐらいの頻度で行われているか、とか、実際にその場でどんなことが一番大変だったかなどの質問が次々上がりました。医療者として、また人間として、非常事態に何ができるのか、何をすべきなのかなどについて、それぞれが思いを深めた2時間でした。
8月25日、東北大学医学部6号館において、修了発表会と修了式、交流会が開催されました。それぞれの学生には3分から5分の持ち時間が与えられ、今回の研修における自分自身の成果を発表してもらいました。研究に特化した学会発表のようなプレゼンから、この9日間のすべての体験を詰め込んだような盛りだくさんのプレゼンまで、29人それぞれの個性が光る発表会でした。
研究室での指導にあたった先生方も足を運んでくださり、彼らのプレゼンから研修の成果の大きさ、また日本での大学の外での豊かな経験の一端をご理解くださったようでした。続く修了式では代表の学生が修了証書を受け取り、全員が満面の笑顔で記念写真を撮りました。
修了式後の交流会には、研究室の先生のみならず、研修に直接かかわったスタッフも大勢来て出さって、感動の交流会となりました。学生たちへの心温まる最後のプレゼントとなったと思います。皆様のご協力・ご指導に心から感謝申し上げます。