2014年度活動レポート(一般公募コース)第66号
ミャンマー科学技術省とJSTがMOCを締結
さくらサイエンスプログラムで協力関係を推進
JST日本・アジア青少年サイエンス交流事業推進室
ミャンマー連邦共和国科学技術省と科学技術振興機構(JST)は、9月30日、東京のJST本部で交流協力覚書(MOC=Memorandum of Cooperation)を締結した。
これはいま実施中のさくらサイエンスプログラムで、双方が協力関係を推進することや、ミャンマーの人材育成や技術研修などにJSTが積極的に協力することなどを盛り込んだ覚書である。
この日、ミャンマー科技省のコーコーウー(Ko Ko Oo)大臣、Kyaw Zwa Soe・ミャンマー科学技術省先端科学技術局長ら一行6人がJSTを訪れ、Kyaw Zwa Soe局長と外村正一郎JST理事がMOCに署名して今後の協力を約束した。
ミャンマー科技省は宮崎大学とMOUを締結して学術交流を進めており、今回はさくらサイエンスプログラムで交流しているミャンマーのコンピューター系大学の教員や学生の研修をすることになっている。
その機会をとらえて大臣らが来日したもので、10月1日に宮崎入りし、県知事の訪問や宮崎大学、都城高校などを視察、産学官関係者との交流会や大臣の講演も予定されている。
コーコーウー大臣は、ヤンゴン大学で学士、修士号を取得後、平成11年(1999年)に大阪大学工学研究科に留学し、博士号を取得した研究者でもある。日本語の堪能であり知日、親日家としても知られており、日本とミャンマーの科学技術交流が一層進展することが期待されている。
コーコーウー科技大臣は、JSTとの会談で要旨次のように語っていた。
「ミャンマーでは、科学技術の分野での人材育成が重要と考えている。高校では普通高校の他に技術高校があり、また大学は26の情報技術系の大学と33の工 科大学がある。科学技術分野の人材育成に力を入れているので、JSTのさくらサイエンスプログラムはミャンマーの科学技術の人材育成にとって重要な枠組みと考 えている。是非、このプランに積極的に取り組みJSTと協力していきたい」