2014年度活動レポート(一般公募コース)第60号
北海道大学国際サマースクールの実施
北海道大学大学院工学研究院材料科学専攻 鈴木亮輔
優秀なアジアの青少年が日本を短期に訪問し、未来を担う両国の若者が科学技術分野で交流を深めることを目指す「さくらサイエンスプログラム」Aタイプの一環として、北海道大学材料系国際サマースクール2014を8月21から27日わたり開催しました。これには北京科技大学材料学院の国際コース(学部2年)25名、修士課程学生9名、引率教員2名に加え、台湾国立中興大学材料学院の2名を招聘しました。
会期前半では、北海道大学キャンパスの紹介、工学部の紹介、今回の主要分野の材料科学の紹介などのセミナーを実施しました(写真1)。また、大学内研究設備の見学と北海道大学博物館の見学を行いました(写真2)。
後半では、学外の先進産業見学として、トヨタ自動車北海道(株)、新日鐵住金(株)室蘭製鉄所、(株)日本製鋼所室蘭製作所を訪問し、最新のロボット技術、特殊鋼の製造プロセス、大型構造体加工プロセスを見学しました(写真3)。何れも日本の誇る世界一級の産業で、参加者は目を輝かせていました。また、博物館などの見学や自然体験として、北大博物館、北海道神宮、オリンピックウインタースポーツミュージアム、アウトドアアクティビティー、温泉宿泊、日本刀鍛造所、国際ジオパーク、火山博物館などを訪問・体験しました(写真4)。盛りだくさんで移動の連続でしたが、参加者は皆元気で日本の自然と環境と文化をも合わせて勉強することが出来ました。招聘した学生は28から29日に無事に帰国しました。
なお、北海道大学の博士後期課程に留学を希望する学生9名に対して2日間にわたり関係教員の面談を行いました。将来の優秀なサイエンティストを輩出できると期待します。