2014年度 活動レポート 第46号:大阪府立大学 現代システム科学域/理学系研究科(2)

2014年度活動レポート(一般公募コース)第46号

RUPP-OPU(王立プノンペン大学?大阪府立大学)との交流(その2)

大阪府立大学 現代システム科学域/理学系研究科 瀬田和久

8月25日(第1日目)

 

一行は25日午前7時に関西国際空港に到着し、その足で電車に揺られ大阪府立大学へ。正門に、カンボジア国旗を掲げてお出迎え。さすがに驚きを隠せず、一気にみんなが打ち解けた瞬間でした!

カンポジアと日本の国旗でお出迎えです。

いよいよ、プログラムスタート

 

現代システム科学域、知識情報システム学類の佐賀亮介准教授による大学紹介、ブリーフィングの後、最初のプログラム、植物工場を見学しました。

植物工場を見学。

生命環境科学科、大門 弘幸教授(植物工場研究センター 副センター長)による説明、案内で植物プラントを見学しました。このプラントは府立大学内に設置され、学内外の多くの研究者の協働による完全人工光型植物工場研究の拠点として先進的な次世代植物工場モデルの研究・開発に取り組んでいます。昼食は、この植物プラントで栽培された野菜を使ったサンドイッチを皆で頂きました 。

学内施設見学

 

IT関連の研究をしている学生、教員が多いということから、午後の部は、学内情報基盤を管理運営する学術情報センターホストシステム、学内教育端末およびIT関連の学内4つの研究室を見学しました。知能化技術を応用して世界大会で優勝が常連のRoboCupサッカーの研究や、世界最高レベルの画像処理技術を誇る研究室などを訪問し、みなさん熱心に質問していました。

学内の4つの研究室を訪問。

理事を表敬訪問

 

辻理事を表敬訪問!訪問中に、奥野学長が飛び入りで見えられ、府立大学のホスピタリティとアットホームな雰囲気を感じつつ1日目のプログラムが終了しました。

辻理事を表敬訪問。

8月26日(第2日目)
大阪梅田のナレッジキャピタル見学

 

サイエンスコミュニケータによる英語の案内で見学スタート。
次の大阪市立科学館への移動時間が少ないということで、ナレッジキャピタルの方が出前を頼んでおいてくださいました!ベジタリアンの学生にも対応してくださいました。

大阪梅田のナレッジキャピタルを訪問。

大阪市立科学館へ
大阪城へ

 

プラネタリウムで天体鑑賞!初めての体験で、どのように実現しているか興味津々だった様子です。大阪市立科学館をでて、アクアライナーに乗船、いざ大阪城へ。夜は日本人学生と夕食を共にし、帰路に着きました。

大阪市立科学館も訪問。

大阪城を背景に記念撮影です。

 

8月27日(第3日目)
リーディング大学院(SiMS):システム発想型WS

本プログラムのメイン行事の1つ、本学と大阪市立大学が共同採択された「システム発想型物質科学リーダー養成プログラム(博士課程教育リーディングプログラム)で行っている、「システム発想型思考」を経験するワークショップに、丸1日じっくり取り組みました。

「システム発送型思考」を経験するワークショップに、丸1日じっくり取り組みました。

冒頭に辻副学長が挨拶しRUPPと府大との過去の交流内容に言及。続いて松井教授と藤田特認教授がSiMSプログラム概要を紹介すると、応募方法などに関して質問が相次ぎました。

システム発想型体験演習では、酒井特認教授が考え方を説明した後、今回のテーマ「Eコマース」についてRUPP学生とSiMS履修生がそれぞれの国の現状と課題についてプレゼン。さらに双方入り混じってのグループ討議では、要因分析などを行いました。

システム発想型体験演習では、双方混じってのグループ討議を行いました。

RUPPの学生からは、カンボジアの物流・配送インフラの不備や輸送コスト高の問題が指摘されました。具体的には、全国を網羅する郵便・配送網がなく、更に地方部では住所の確認さえ困難な地域があると言う実態も紹介され、それに対してGPSやグーグルマップを活用する案なども出されました。

グローバルコミュニケーション演習の一環として設けられた今回の交流行事は、SiMS履修生が海外の学生と議論する中で、自らの語学力を測る良い機会となりました。英語が外国語という点では対等な立場のRUPPの学生も自らの考えをしっかり述べており、SiMS履修生にも大きな刺激となりました。

異文化交流会

 

夕方の異文化交流会には奥野学長も参加され、和気あいあいとした雰囲気の中、活発な意見交換が行われました。RUPP一行からは、SiMSプログラムの内容を高く評価すると共に、今後の両者の関係発展を期待する声が聞かれました。

今後の両大学の関係発展を期待しながら、記念撮影です。

RUPPの学生も1日ではありますが、このプログラムの意義を体感し、大変満足していました。近い将来、リーディング大学院の受講生として帰ってきて、ますます交流が加速することを期待し、3日目のプログラムが終了しました。