2014年度 活動レポート 第42号:岩手大学工学部(2)

2014年度活動レポート(一般公募コース)第42号

5カ国、7大学、14人と交流したモノ作りプログラム-Global Monodzukuri (Manufacturing) Leader Program for Asian Students in Iwate 2014 活動報告その2

岩手大学工学部

さくらサイエンスプログラムで招へいした14人の学生・院生の研修プログラムの5日目は、北上市において工場及び研究センターの見学を行いました。

まず、シチズン時計マニュファクチャリング株式会社の東北北上工場を訪れ、企業紹介のあと、時計針の製造工程、精密金型及び検査工程、めっき工程、コーティング工程を見学しました。特に機械系の学生は精密な金型に驚き、その他の参加者も整理が行き届いたクリーンな工場という印象を持ったようでした。

シチズン時計マニュファクチャリング株式会社の東北北上工場では精密製造工程を見学しました。

北上展勝地での昼食のあと、自動車部品製造のアイシン東北株式会社を訪問しました。丁寧な企業紹介のあと、スマートドアハンドルのインサート成形工程、2WD/4WD切り替え装置製造工程、ドアフレームの製造工程を見学し、見える化、コンパクト化、作業性向上の工夫を随所に施した生産ラインは興味深かったものと思われます。

アイシン東北株式会社では、先進的な製造現場を見学しました。

また、リーマンショック後の雇用維持・地元貢献のために始めた椎茸栽培ハウスの見学と説明は印象深かったようです。

最後に、岩手大学工学部附属金型技術研究センターを訪問し、放電加工機・マシニングセンターなどの加工機及び加工品、大学院生が作ったプレス・射出成形金型及び成形品を見学し、本学マスコットがんちゃんのプラモデルを各自お土産にいただきました。

加工品も見せてもらいました。

大学院生が作ったプレス・射出成形金型及び成形品です。


走査型電子顕微鏡や三次元測定機等を見て、教育・研究設備とカリキュラムの充実を感じたようでした。また、ハイブリッド自動車の分解モデル見学も貴重な体験となりました。盛りだくさんな内容に、見学が終わる頃には皆疲労の色が見えました。

6日目は、岩手大学学生主催による発表会を行い、参加7大学と本学7専攻の紹介および各研究紹介を行いました。

学生主催の発表会です。

参加者には、来日前にプレゼンの資料を作成するように依頼してあり、大学紹介をビデオや写真などを用いて工夫された発表を行っていました。最後に、本プログラムの修了式と記念撮影を行いました。その後、本学学生が、参加者に盛岡市内を案内しました。

本学学生からも発表が行われました。

修了証授与のあとで全員の記念撮影です。


7日目は翌日の帰国に向け、いよいよ盛岡を離れる日です。盛岡の自然と文化に触れてもらうため、盛岡を発つ前に、小岩井農場まきば園と盛岡手づくり村へ行きました。
小岩井農場まきば園では、絞りたての牛乳を使ったバターづくりを体験したほか、羊の放牧地などを見て回りました。

バターづくりを体験しました。

羊の放牧地での撮影です。


昼食後、近くの盛岡手づくり村へ移動し、岩手の伝統的な地場産品(南部せんべい、南部鉄器など)の製作工程や南部曲り家を見学しました。

南部せんべい、南部鉄器なども見学しました。

南部曲り家を見学しました。


台風の接近により盛岡は大雨の予想でしたが、天気もなんとかもってくれて、皆さん楽しく過ごすことができました。その後、成田まで移動し、翌日のフライトに備え前泊し、翌日無事に帰国しました。

最後に本プログラムを実施して、次のように感じました。

国や大学が異なる参加者、本学教職員・学生が、活発に交流を行い、短期間にとても親密になれました。準備から実施まで多くの時間が必要でしたが、国際交流として大変有効な事業であると感じました。