2014年度 活動レポート 第26号:東京工業大学 建築物理研究センター

2014年度活動レポート(一般公募コース)第26号

同済大学と東京工業大学が建築・土木分野のワークショップを開催

東京工業大学 建築物理研究センター教授 山田 哲

8月5日から7日の期間、東京工業大学において、JSTさくらサイエンスプログラムの助成を受け、建築・土木分野のうち構造に関わる領域で、中国同済大学との大学院学生の交流を目的とした合同ワークショップを開催した。

ワークショップでは、まず同済大学と東京工業大学の教授によるキーノートレクチャーを行った後、さくらサイエンスプログラムの旅費助成を受けて来日した同済大学の大学院生10名と、東京工業大学の大学院生10名が研究発表と、研究討論を行った。

ワークショップには同済大と東工大学生が多数参加しました。
ワークショップで発表する大学院生。

討論は大学院生による質疑をエンカレッジする形で進行し、大学院生たちによる活発な議論が行われた。全ての発表が終わった後、参加した両大学教員の協議により4名の優秀発表者を選出し、表彰を行った。

優秀発表者を表彰しました。

また、ワークショップ期間においては、昼食時に教員は教員で、大学院生は大学院生で、それぞれ東京工業大学側で食堂にエスコートし、食事時間においても交流を図るなど、発表・討論だけでは表面的になりがちな繋がりを、個人的なレベルに近づけるよう心がけて運営した。

2日間の発表、討論を経て、3日目の午前中は大岡山キャンパスで、午後はすずかけ台キャンパスで、それぞれのキャンパスにある免震構造・制震構造など最先端の構造技術を駆使した建物や新しい補強技術を導入して耐震補強が施された建物、実験施設など、専門分野である構造分野に関わる見学ツアーを行った。実際に使用された技術を間近に見ることは、参加した大学院生にとって貴重な経験となったと思われる。

最新技術を使用した建物の見学。

次回は来年度同済大学で開催することを決め、ワークショップは盛況のうちに終わった。末筆ながら、多大なる支援を頂いたJSTに心より感謝します。

参加した学生には修了証が授与されました。