2014年度 活動レポート 第13号:エネルギー・環境理科教育推進研究所

2014年度活動レポート(一般公募コース)第13号

第9回 創造性の育成塾・夏合宿がスタート!

エネルギー・環境理科教育推進研究所
「創造性の育成塾」事務局 松尾直子

「創造性の育成塾」は、“科学技術創造立国”を目指す日本の未来を担い、世界に貢献できる理系青少年の育成を目的に創設されました。ノーベル賞級の一流の科学者や教授陣、財界人等の講師が、全国から選抜された理科好きの中学2年生を対象に、1週間余に亘る夏合宿を通して講義や実験等の授業を行います。

今年で第9回目の開催を迎えますが、今回はさくらサイエンスプログラムによるアジア3カ国(中国・韓国・タイ)から10名の高校生と青少年が参加しています。

第9回夏合宿の開催となる幕開けは、有馬朗人塾長による開塾式です。 「こんにちは。この富士山の麓によく来てくれました。ここで、科学の楽しさ、技術の美しさを感じてください。」と、話し始めた有馬塾長。これまで様々な苦労を乗り越え、科学の道を究めていたという、ご自身の経験を話してくださいました。

ご自身の研究でも、当時の磁気モーメントの理論と実験の矛盾に対してを説明した「有馬堀江効果」という理論も、なかなか世界に受け入れられなかったといい、「世界の通説を信ずるな、常識を破ることを恐れるな」と有馬塾長は語りかけました。

まとめに、ここまでやってこられたのは日本や海外の友達のおかげだとし、感謝の意を表し、ご自身も小学4年生の時から電池についての疑問を持ち続け、今の研究に至るといい、「大きな志を立て、世の中の役に立つような研究をしてほしい、世界的に友人を持ち、協力せよ」と、塾生たちにエールを送りました。

有馬朗人塾長が、歓迎と期待の挨拶をされました。

オリエンテーションの塾生による自己紹介では、「自分の夢を実現するために多くのことを吸収したい」「授業を通じて将来自分がやりたいことを見つけたい」「このチャンスを生かして様々な考え方を学びたい」と、これから始まる授業に向けた熱い意気込みが聞かれました。各々緊張した面持ちながら、熱心にお互いの自己紹介に耳を傾けており、時折笑い声もでました。

オリエンテーションで紹介を受ける招へいされた皆さんです。

中国・韓国・タイから参加した学生たちは、「日本に初めて来たので楽しみ」、「日本の先生方の話を聞けて嬉しい」、「自分の国では学べないことを学びたい」などと日本語で挨拶をし、今後の合宿への抱負を語りました。

オリエンテーションでは、自己紹介が行われました。

第9回「創造性の育成塾」夏合宿は、2014年7月31日~8月7日の7泊8日で開催します。