2014年度活動レポート(一般公募コース)第120号
中国・寧夏医科大学の大学生が島根大学医学部を訪問
島根大学医学部
平成26年10月13日~10月22日に、島根大学医学部はさくらサイエンスプログラムの支援を受け、中国の寧夏医科大学から大学生4名と教員1名を受け入れました。
台風19号が日本を直撃した10月13日に、関係者が心配するなか無事に来日されました。10月の出雲地方は神在月(かみありづき)、全国の八百万(やおよろず)の神が出雲の国に集まる時に、意義深い交流がスタートしました。学生達は皆さん初めての海外でドキドキのスタートだったようです。
大谷浩医学部長と懇談をした後、島根大学医学部附属病院内のクリニカルスキルアップセンターの見学をしました。その後、地域の看護師を対象とする「聴診研修」に一緒に参加して交流を図りました。
翌日は倉敷科学センターを訪問し、医学とは違う宇宙科学の世界を実際に体験でき、時間を忘れて、楽しみました。説明してくださった係員の方には大変お世話になりました。
島根大学医学部の医学生の臨床実習に3日間参加しました。カンファレンス、病棟回診、心臓カテーテル検査など一緒に行動し、どの実習も積極的に質問をして本学の学生もとても刺激を受けていました。日本の最先端の医療技術に触れることができ、充実した実習になりました。
また、医学の実習だけではなく、島根の歴史施設の見学もしました。縁結びで有名な出雲大社を訪れ日本の歴史を感じてもらい、出雲名物割子そばを堪能しました。その後、古代出雲歴史博物館や松江城を見学した学生達は、日本の景色の美しさに感激し写真をたくさん撮っていました。
最終日は、島根県内の地域医療施設を見学実習しました。大学病院と地域病院との役割の違いや、日本と中国の医療保険制度の違いなど学ぶことがたくさんありました。
優秀なアジアの青少年が日本を短期に訪問し、未来を担う両国の若者が科学技術で交流を図ることを目指す「さくらサイエンスプログラム」により、今回参加してくれた学生達が今後島根大学と寧夏医科大学の架け橋となり、交流ができることを願っています。