2014年度 活動レポート 第111号:筑波大学国際室(1)

2014年度活動レポート(一般公募コース)第111号

上海中学の学生(高校2年生)が多彩な科学技術交流プログラムを体験 その1

筑波大学国際室

JSTの「さくらサイエンスプログラム」により、筑波大学国際室が招へいした上海中学の学生(高校2年生)12名と引率教員3名および本学上海オフィスの職員1名は、2014年10月5日(日)から10月11日(土)までの1週間にわたり、筑波研究学園都市と東京を中心に多彩で有意義な科学技術交流プログラムを体験しました。

今回招へいした上海中学は、1865年創立の名門校であり、上海市の教育委員会に直属する中国国内でも屈指の高級中学(高校)です。筑波大学とは、SEND (Student Exchange Nippon-Discovery)プログラムや国際高大連携プログラム(出前授業)を通じて交流を行ってきました。

本プログラムの実施に先立ち、渡日2週間前の9月20日(土)に現地上海中学において、プログラム実施主担当者である田中正中国事務所長によるプログラムの概要、渡日に際しての注意事項等についての事前説明会を開催しました。

上海中学における渡日前の事前説明会。

一行16名は、10月5日(日)の夕方、台風18号が迫る中、予定通りに成田空港に到着しました。空港には松崎広好国際室副課長が出迎え、筑波大学に移動し、関連事項の説明を受けた後、夕食会に臨みました。

成田空港に到着した上海中学一行。

初めての日本食での夕食会。

2日目の10月6日(月)は、台風18号がつくば市を通過し、大雨の中、午前中は筑波大学のスポーツ用大型風洞実験装置と体育総合実験棟SPEC ( Sport Performance and Clinic Lab.)を視察しました。大型風洞実験装置では、担当の研究員からサッカーボールの空気力学特性を測る仕組みについて説明を受け、SPECでは担当の教員からアスリートを総合的にサポートする活動理念や運動機能測定装置などについて説明を受けました。

 
 

スポーツ用大型風洞実験装置と体育総合実験棟SPECを視察する。

午後は台風一過の晴天のもと、TX研究学園駅近くの大型ショッピングモール内にある「サイバーダインスタジオ」を訪問し、最先端のロボット技術(ロボットスーツHAL)に触れ合いました。この技術は、筑波大学の山海嘉之教授らによるサイバニクス領域の研究から生まれたものです。スタジオ内のロボット展示を見学した後、社員によるHALの説明を受け、その後、全員がHALの原理を理解するためのデモンストレーションを体験しました。手を動かそうとする意志がロボットに伝わり、ロボットの手が被験者の手と一緒に動くことに感嘆の声が上がっていました。

 
 

サイバーダインスタジオの見学とロボットスーツHALを実体験する学生たち。

2日目の夕方には、大学会館レストランでプログラムの開会式と歓迎会を開催しました。始めにCaroline Benton副学長(国際担当)から歓迎の挨拶をいただき、続いて上海中学の朱 臻副校長と学生代表の挨拶が行われ、石隈利紀副学長(附属学校教育局教育長)の乾杯の発声により歓迎会が始まりました。
アトラクションとして、本学学生による斬桐舞(きりきりまい)が披露され、歓迎会を盛り上げました。最後には、上海中学の学生も輪に入り、和気あいあいのうちに学生交流が行われました。

 
 
開会式と歓迎会の様子。